10・9三里塚集会発言 市東さんの農地を死守しよう

発行日:

週刊『前進』04頁(3265号04面01)(2022/10/17)


10・9三里塚集会発言
 市東さんの農地を死守しよう

(写真 農地死守・軍事空港廃港に向け団結ガンバロー【10月9日 成田市】)

天神峰で畑を耕していく
 敷地内天神峰 市東孝雄さん

 去年の6月8日、請求異議裁判が最高裁で上告棄却されました。そしてまた、やぐら裁判でも、9月2日にまた控訴棄却判決が出ました。
 そのような状況の中で、確かに攻撃は強まっています。しかし空港会社のほうは、自分たちの第3滑走路とか北延伸のことがあって、私の畑まではまだ手は出してきていませんが、いつかは来るとこっちも構えています。その時はみなさんとともに体を張って闘っていきたいと思います。
 今成田空港はコロナ問題で少し静かですが、今まで通りの右肩上がりの計画がずさんなものだったので、今このような結果が出ていると思います。
 しかし、私たちは、私たち反対同盟は、三里塚、福島、沖縄、この三つを一つの柱、一つにして今まで通り闘っていきたいと思います。
 そして何事もあきらめず、私たちは農民ですので、土地が、農地がなければ働けません。そのためにも、判決は判決と決めて、これからも体の続く限り、天神峰の農地で畑を耕していき、みなさんとともに健康になりたいと思います。
 どうかみなさん、ひとつよろしくお願いします。

強制執行阻止へ闘おう!
 敷地内東峰 萩原富夫さん

 昨年6月8日の請求異議裁判上告棄却決定から1年4カ月、われわれは市東さんの農地を守り勝利してきました。しかし先月の9月2日、新やぐら裁判控訴審において東京高裁・渡部勇次裁判長は控訴を棄却したうえに、許しがたいことに仮執行宣言を付けました。
 反対同盟の看板とやぐらは市東さんの農地と一体のものとして存在しており、農地を奪い農業と生活を破壊する判決を絶対に許すことはできません。強制執行阻止へ闘いましょう! 決戦本部を先頭に強制執行を迎え撃つ態勢をつくりつつ「どんな攻撃が来ても、この地で農業を続ける」という市東さんの農業と暮らしを守り支えていきましょう。
 9月4日、B滑走路延伸工事の着工阻止を訴えて現地闘争を闘いました。成田空港機能強化は「国が目標に掲げる『2030年訪日客6千万人』に対応できる体制をつくる」(田村明比古NAA社長)として、敷地面積を2倍化し、農地や森林、水系など自然環境をずたずたに破壊し、住民の反対を無視して強行されようとしています。しかし航空需要の激減は深刻です。新型コロナウイルスの影響で成田空港は大赤字に陥っています。
 反対同盟は7月から「地球環境の破壊と気候変動をもたらす、すべての空港拡張計画の白紙撤回を求める署名」運動を開始しました。地球環境を守り戦争に反対する思いを込めました。騒音被害に苦しみ落下物の危険にさらされる住民とともに成田空港機能強化を止めましょう。
 岸田政権は安倍政治を引き継ぎ、戦争準備を進めています。昨年の陸自大演習、中国を包囲する多国間の大規模演習が行われています。核共有を主張した安倍晋三を国葬で賛美し、北朝鮮のミサイル実験に危機をあおって「祖国防衛」を叫んでいます。
 また、大雨被害に苦しむ人々を尻目に、フクシマを忘れ、脱炭素を口実に原発推進を明言しました。「何をやりたいのかわからない」のではなく「何でもやる」のが岸田政権です。改憲阻止、中国侵略戦争阻止に立ち上がり、沖縄・福島と連帯して岸田政権を打倒しよう。

このエントリーをはてなブックマークに追加