9・23集会での発言から 国葬粉砕・戦争阻止の声とどろく

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週刊『前進』04頁(3263号02面01)(2022/10/03)


9・23集会での発言から
 国葬粉砕・戦争阻止の声とどろく

(写真 森川文人弁護士が基調報告を行った【9月23日 東京・芝公園】)

(写真 第1梯団の先頭には大行進呼びかけ3労組が立った【東京・港区】)

基調報告 

戦争進める政府の打倒を 改憲・戦争阻止!
 大行進呼びかけ人 森川文人弁護士

 戦争と改憲の安倍政治を継承する岸田政権。民衆の一人が撃ちこんだ銃弾が、安倍の死とともに統一教会と政権の一体的な関係を暴き、怒りを引き出しています。これほどの反対の声、内閣支持率の急落にもかかわらず国葬を強行する狙いは何でしょうか。
 それは私たちを取り囲む客観情勢に照らせば明らかです。安倍政権が多くの反対の声を押し切って安保戦争法を成立させて以来、南西諸島では中国に向けた自衛隊のミサイル基地建設や有人島の前線基地化計画を進めてきました。さらに中国大陸に届く長射程ミサイルを1000発以上配備しようとしています。その上、昨年秋から空前の規模での軍事演習が米軍とともに行われています。これは中国に対するあからさまな軍事挑発、宣戦表明です。
 エスカレートした軍拡競争の果て、演習という名の軍事挑発の先に小競り合いがあり、「想定された衝突」がきっかけとなって戦争は始まるのです。「安全保障」や「自衛」ではなく戦争行為そのものです。
 かつて20万人の犠牲を出した沖縄戦も「自衛戦争」だと言われました。いったい何を守ったのでしょうか。今も昔も軍隊は住民を守るどころか動員し犠牲にし、支配層だけ守ります。
 戦争を遂行するためには国民を動員しなければなりません。安倍政治の戦争国家化を賞賛し、愛国主義をあおり、私たちを戦争に動員するために国葬を強行しようとしているのです。
 多くの反対の声を無視してまで国葬を強行する政府そのもの、戦争国家化を進める権力そのものをつぶし、世界を変えていかなければなりません。階級闘争として戦争に反対しましょう。戦争を止められるのは労働者民衆だけです。戦争協力拒否を明確に示し、本日のデモと国葬当日27日のデモを闘いましょう。そして11月6日、日比谷野外音楽堂に結集しましょう。世界中の人々とともに、戦争を進める自国政府を打倒しましょう。

世界戦争・核戦争阻もう
 全学連 赤嶺知晃委員長

 国葬反対の闘いは戦争反対の闘いです。
 戦争の元凶は帝国主義の危機にあります。戦後世界の中心として君臨してきたアメリカ帝国主義が解決不能の危機に陥るなか、その突破をかけて絶望的に中国との戦争を構えようとしています。超大国同士の全面的な激突であり全世界を巻き込む核戦争の危機です。
 ウクライナ戦争は米帝による中国侵略戦争・世界戦争と一体であることがますます明らかになっています。5月23日の日米首脳会談は、防衛力強化、「拡大抑止」、日本への核戦力配備を確認する転換点になりました。そして日本帝国主義・岸田は、積極的に中国侵略戦争への準備を進め、改憲・大軍拡により延命しようとしています。今こそ反帝国主義・反スターリン主義の立場を鮮明にして、戦争反対・国葬反対の闘いに立ち上がりましょう。
 この間、沖縄本島など南西諸島での軍事演習の激化、基地建設・強化が進んでいます。ウクライナ戦争で使われた兵器が南西諸島での日米共同訓練でも使われ、米軍高官は南西諸島が前線になると公言しています。9月18日には米帝バイデンが、台湾有事の際には米軍を投入すると明言しました。ウクライナ戦争の激化・泥沼化と中国侵略戦争に向けた沖縄の戦場化は完全に一体です。
 だからこそ岸田政権打倒の反戦デモへの決起、中国侵略戦争に参戦させない闘いは、日本からウクライナ戦争を止める最大の実践です。国葬反対闘争を世界戦争・核戦争を止めるものとして全力で闘いましょう。
 私たちは日米帝国主義と対決し、世界戦争・核戦争絶対反対で闘いぬいてきました。今年5月、中国侵略戦争準備・階級闘争圧殺攻撃として行われた沖縄復帰50周年記念式典と、日米首脳会談・日米豪印4カ国(クアッド)首脳会合を粉砕するために、全国の学生と労働者がスクラムを組んで実力で闘いました。
 世界の労働者民衆の闘いと連帯し、今日の国葬粉砕闘争を闘いぬきましょう。

国葬は戦争への道戦争協力拒否貫く
 国鉄千葉動力車労働組合 中村仁副委員長

 安倍国葬は戦争への道です。集団的自衛権の行使容認、安保戦争法制定、教育基本法の改悪、労働法制の抜本的解体による労働運動の権利や雇用、賃金の破壊、関生弾圧や労組解体を進めた安倍の国葬を断じて許してはなりません。
 戦争は一握りの資本家、支配階級のもうけのために労働者同士を殺し合わせて人々の命を奪い、生活を破壊するものです。翼賛化した労働運動の再生を私たち自身でかちとりましょう。
 動労千葉は37年前、国鉄分割・民営化に対して唯一ストライキで闘いました。イラク戦争反対のストを闘い、関生支部、港合同とともに11月労働者集会を呼びかけ、国際連帯をつくり戦争反対で闘ってきました。
 ウクライナ戦争直後、動労千葉は戦争反対、廃線化・大合理化反対の48時間ストを闘いました。そして新たな戦争協力拒否宣言を発し、鉄道労働者として戦争協力拒否を決議しました。
 JRの廃線化攻撃、コロナ、医療や介護現場、自治体、学校など新自由主義の大崩壊と戦争動員の攻撃はあらゆる職場で共通する問題です。現場の労働者の怒りや力に依拠して闘いましょう。その先頭に動労千葉は立ちます。11・6全国労働者総決起集会への総結集を呼びかけます。

重刑求刑許さない今こそ闘う労組を
 全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部 武谷新吾書記次長

 戦争情勢のさなか、関生支部は改憲・戦争阻止の先頭で闘います。安倍の国葬を、闘う労働組合の団結と行動で阻止しましょう。
 そして、関西合同労組書記長の不当逮捕を糾弾します。昨日も大阪府警に対して宣伝をやってきました。6〜8月、集会・デモを関西労組交流センターの仲間とともに闘いました。高槻生コン闘争を重点争議として闘います。
 コンプライアンス活動を「恐喝」などとした刑事事件では、9月13日の大津地裁公判で検察側が湯川裕司委員長への懲役8年をはじめとする重刑を求刑しました。無罪判決をかちとるため全力を尽くします。
 労働組合つぶしは戦争への道です。すべての労組つぶしを、闘う労働組合の団結と行動で粉砕しましょう。憲法改悪、軍事費増額、核ミサイル配備の軍拡で戦争国家化を進める岸田政権打倒へ、闘う労働組合が先頭に立ちましょう。
 世界では労働者民衆が決起し支配階級を打倒しています。今こそ闘う労働組合が求められています。組織化と現場の行動を実践して11月集会に1万人の結集をかちとり、階級的労働運動をよみがえらせましょう。

労組弾圧を許さず闘う戦線拡大する
 全国金属機械労組港合同 木下浩平執行委員

 一昨日の関西合同労組への弾圧は、昨年の春闘での賃上げを求め、雇い止め解雇を許さないとする要求書の提出を「強要」とする、関生弾圧に続く闘う労働組合解体攻撃であり、国葬への事前弾圧です。しかし、このわかりやすいでっち上げ弾圧は安倍国葬の正体を暴き、国葬粉砕闘争の正しさを証明しています。関西―全国で、闘う戦線拡大のチャンスにしていきます。
 国葬に黙って手を合わせ頭を下げることは、安倍が行ってきた数々の新自由主義政策----民営化と総非正規職化、組合つぶしを認めることであり、それを踏襲する岸田政権が踏み出した中国への戦争、そのための敵基地攻撃能力の保有や軍事費倍増、南西諸島のミサイル基地化や憲法改悪にくみすることになります。
 今、ロシアをはじめ全世界で戦争反対のデモが闘われ、労働組合が自国政府の軍拡や戦時財政への転換に対してストライキに立ち上がっています。日本でも同じです。国葬反対の怒りの声は、岸田政権を打倒しようという声であり、戦争を絶対に許さないという声であり、社会を根本から変えようという声です。
 港合同は26、27日、大阪で地域の労働組合、闘う仲間とともに国葬反対で闘います。

私たちは黙らない 反動には負けない
 改憲・戦争阻止!大行進呼びかけ人 洞口朋子杉並区議

 3日前の杉並区議会で、戦争のための国葬絶対反対を訴えてきました。
 自民党・二階の「黙って見送れ」発言こそ国葬の核心です。国葬もオリンピックも増税も「黙って従え」ということです。二階は「終わったらみんな賛成になる」と言っている。私たちはもっと怒らないと。
 この先にあるのは「黙って戦争に行け」です。私たちは絶対に黙らない。ロシアでは労働者・市民が1400人の逮捕者を出しながらも動員令と実力で闘っています。戦争を止めるとはこういうことです。プーチンは許しがたいことに、反戦デモの逮捕者を直接徴兵し戦場に送ると言っている。自国政府の戦争を止めるために実力で立ち上がっている労働者民衆、ウクライナ民衆、全世界の労働者民衆とともに、国葬・戦争絶対反対の声を上げていきましょう。どんな反動、誹謗(ひぼう)中傷があっても、絶対に負けないよ!
 自国政府の戦争に絶対反対を貫き、労働者が主人公の社会をつくろうと訴え闘っていきましょう。

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