「体を張って農地守る」 滑走路延伸予定地をデモ
週刊『前進』04頁(3260号04面02)(2022/09/12)
「体を張って農地守る」
滑走路延伸予定地をデモ
(写真 新やぐら控訴審での反動判決に怒りを燃やしてデモ【9月4日 成田市】)
9月4日、三里塚芝山連合空港反対同盟の主催で「空港機能強化粉砕、B滑走路北延伸阻止」を掲げた現地闘争が行われ、労働者、農民、学生、市民120人が参加した。
天神峰・市東孝雄さん宅中庭での決起集会では、東峰の萩原富夫さんが9・2新やぐら控訴審反動判決を弾劾。農地を守り抜く反対同盟の気概を示した。南西諸島―沖縄で進められる軍事基地化、ミサイル配備への怒りを表し、「これ以上沖縄に戦争被害を押し付けることは許されない。成田を軍事空港にさせず、戦争反対・機能強化反対を掲げて闘う」と決意を語った。
続いて市東さんが発言に立った。「今度の判決で強制執行できると言っても、まだまだ闘う余地はいくらでもある。日ごろからの皆さんとの団結を強化し、厳しい闘いになると思いますが、がんばりましょう」
動労千葉の中村仁副委員長は連帯発言で「動労千葉も6月の定期委員会で、鉄道を戦争に使わせないと宣言した。労働者、農民、市民が団結すれば戦争を止められる」と訴えた。
婦人行動隊の宮本麻子さんが新やぐら控訴審反動判決に対する反対同盟の「弾劾声明」を読み上げ、「体を張って市東さんの農地を守り抜き、空港廃港まで闘い抜く」との不動の決意を示した。決戦本部長の太郎良陽一さんが「強制執行来るなら来い!の決意で闘い、今も敵に一指もふれさせていない。団結をさらに固め、この地を守り抜こう」とまとめ、10・9全国集会への大結集を訴えた。
参加者は現在のB滑走路北端近くに移動し、この秋にも着工がもくろまれる滑走路延伸工事の予定地を進むデモに出発。機動隊の規制を打ち破って周回デモを貫徹した。