8・27大坂集会でのアピール 改憲・戦争と対決する裁判闘争へ
8・27大坂集会でのアピール
改憲・戦争と対決する裁判闘争へ
星野さんの闘い引き継ぎ全力で闘う労働者民衆の力で沖縄闘争に決着を
大坂正明さん
私の裁判が10月25日から始まります。そしてそれが裁判員裁判から除外されたことはすでに周知のことと思います。
裁判員裁判から除外されたからといって私が有利になったというわけではありません。徴兵のごとく一般市民が駆り出され、権力の手先のように利用されることをやめさせることができたということです。
ただ、裁判員裁判はすでに75%の人が拒絶していて事実上破綻しているので、私自身は、除外されたからといって、特別な意味を感じてはいません。
あるとしたら裁判官の政治性が剝(む)き出しとなって判決に反映されるのではないかということです。裁判官の政治性とは、法の下の平等を保障するよりは国家体制を守るための裁判をするということです。
現在、岸田政権によって、ウクライナ戦争、安倍銃撃殺、ペロシ訪台などを徹底的に利用して、戦争をするためにあらゆることを作り変える攻撃が進められ、まさに戦争直前情勢です。これに司法界も無縁ではありません。
そこで出されたのが全学連国賠の逆転敗訴です。元々国家意志として「過激派壊滅」「過激派有罪」として攻撃されていたところに、それがさらに強化されると法律無用・問答無用の傲慢(ごうまん)な判決となります。
このような情勢の下での私の裁判は当然かなり厳しいものになりますが、しかし私は決して悲観はしていません。
私の裁判は沖縄闘争をめぐるものですが、この真の解決=決着点は裁判にあるのではなく、沖縄県民を先頭とした日本の労働者民衆の力で決着をつけるものだからです。したがって、私の裁判はその一翼ではありますが、全てではありません。
ただし現在の私にとっては裁判が全てなので、小さくはありますが、日帝政府の理不尽な沖縄政策に打ち込む楔(くさび)の役割となれるよう、全力で闘いたいと思います。
星野さんの闘いを引き継ぎ、星野さんの国賠と二人三脚で沖縄の闘いに連帯を示すことができれば、それだけでも一つの勝利です。
そのうえで、私の裁判での証拠とは、当時の一部の参加者が警察と検察によって強制されたデタラメな供述調書だけなので、この脆弱(ぜいじゃく)な証拠の嘘(うそ)・矛盾を暴き出せば、いかに反動的な裁判官といえども、無罪判決を出さざるを得なくなるでしょう。
多くの方の無罪・解放の声に応えて、全力で闘います。裁判では全ての方に姿を見ていただくことはかないませんが、会える日を楽しみにしています。
星野闘争の全てを投入しよう
星野暁子さん
いよいよ10月25日から大坂正明さんの裁判が始まります。獄中44年の星野文昭を取り戻すためにつくり上げてきた全ての蓄積を投入して、大坂正明さんの裁判に勝利しましょう。一部のデモ参加者が警察と検察によって強制されたデタラメな供述調書、この脆弱な証拠の嘘と矛盾を暴き出すのです。
星野文昭とその救援会がつくり出してきたものの中で最も大きかったのは「団結」だったと思います。文昭と家族である私との「団結」、そして各地の救援会との「団結」、弁護団との「団結」、文昭は全国からの便りに大きく励まされていました。
その一つの集約点が徳島刑務所包囲闘争でした。大坂救援会が毎月欠かさず行っている差し入れ行動、申し入れ行動、そして毎回の東拘包囲デモ、それら全てに星野救援会の闘いが生かされていると私は思っています。今、何よりも大切なのは大坂正明さんとの「団結」です。
徳島刑務所から栄転して東京拘置所長になった平良敦志は、5年目になる接見禁止を解くこともなく、鼻ポリープの治療もやろうとはしません。本当に過酷な扱いだと思います。そのなかにあって、弁護団が家族や友人に代わって、手紙の内容を大坂さんに伝えてくれていることは、大坂さんにとって、どんなに大きな支えでしょうか。獄の中にあっても、心は全国の人たちとつながっている。大坂さんの手紙を読むと、大坂さんがそんな気持ちでいることが察せられます。そして、大坂さんは、裁判で星野の闘いを引き継ぎ、体を張って闘うと明言しています。
東拘包囲デモでは若き全学連がデモコールをやり、獄中の大坂さんに呼びかけています。大坂正明さん、星野文昭の闘いを引き継ぐという必死のアピールに心揺さぶられました。1971年11月14日の沖縄返還協定批准阻止闘争、機動隊側にもデモ隊の側にも死者が出るという激しい実力闘争を正しかったと総括し、その闘いを引き継ぐと言っているのです。
大坂さんも聞こえていれば、これらの発言を特別な思いを持って聞いたと思います。星野文昭が生きていたら、どんなに喜んだことでしょう。大坂さんも同じだと思います。後継者が続々と生まれている、これほどうれしいことはないはずです。そのうえで、大坂さんの無実を立証しなくてはなりません。
ウクライナ戦争が始まって6カ月になります。その激化と台湾をめぐる米中の一触即発の情勢が続いています。世界戦争・核戦争の危機がさらに切迫しています。5・22のデモから本格的に開始された実力闘争の復権は、この情勢と一体で進みます。渋谷闘争のような、渋谷暴動闘争を超える実力闘争を、全学連を先頭に実現しましょう。
安倍晋三の「国葬」に対する怒りが、日本の労働者民衆の中で燃え上がっています。安倍の死を「悪事に手を染めた者の当然の報い」として多くの労働者民衆が受け止めています。戦争と改憲を一気に進めることを目的とする「国葬」を強行する岸田政権を打倒しましょう。この闘いと一つに、大坂正明さんの裁判勝利へ、10月25日の初公判に集まってください。星野国賠訴訟勝利を共にかちとりましょう。明日の星野全国総会と、11・6労働者集会に結集してください。