福島は安倍国葬を許さない 民衆と結びつく闘いやる 貧困・核戦争への深い怒り 8・5NAZEN集会での椎名千恵子さんの発言
週刊『前進』04頁(3259号03面02)(2022/09/05)
福島は安倍国葬を許さない
民衆と結びつく闘いやる
貧困・核戦争への深い怒り
8・5NAZEN集会での椎名千恵子さんの発言
8・6ヒロシマ大行動前日の8月5日に開催されたNAZEN集会で、ふくしま共同診療所の杉井吉彦医師は「戦争・核戦争の危機が全世界で進んでいる。岸田首相は核と原発を切り離そうとしているが、これらは同じであり、核と原発に反対する闘いは一体だ。安倍国葬は、福島圧殺の張本人・核武装論者の安倍を翼賛し美化するものだ」と弾劾しました。それを引き継いだ「福島は安倍国葬を許さない」との椎名千恵子さん(3・11反原発福島行動実行委員会共同代表)の発言を紹介します。(編集局)
岸田首相の原発問題と核問題を切り離そうとするやり方、暴走に腹が立っています。彼の眼中に福島はない。岸田は福島を抹殺し、更地化しようとしています。
「原発と核は一体」と言っているのはここに結集している私たちの運動以外にないので、「絶対反対」で非妥協的に闘っていくことだと、改めて福島の位置を確認しております。
安倍の「国葬」も絶対反対です。安倍は今回の参院選で福島に来て、自民党から立候補した星北斗(ほし・ほくと)を「〝福島のホシ〟になれ」なんて応援したんです。名字の〝星〟にかけたわけです。冗談じゃない。星は立候補直前まで県民健康調査検討委員会の座長を務めていて、「(甲状腺がんは)放射線の影響とは考えにくい」と言い続けてきた人物です。小児甲状腺がんを発症した6人の青年たちが裁判に立ち上がった背景には、国も県も放射線が原因であることを認めないことへの怒りがあるんです。
昨年10月の衆院選の時の話になりますが、安倍が福島に応援演説に来て、私はたまたまそこを通りかかってその場にいたんですけど、5歳の子どもを連れた若いお母さんが「安倍帰れ!」の行動・実力闘争をしたんです。手のひらにマジックで「NO ×」と書いて手をかざして直撃しました。権力に単独でまるごしでぶつかって行くお母さんの激しい怒りに、ショックを受けました。福島にいてこうしたストレートな政治への怒りに触れるような場を作れて来なかった。慙愧(ざんき)の思いが胸にこみあげ、その場でマジックを借りて私も手のひらに同じように書いて抗議しました。そのうえで彼女は、安倍の発言が始まると「生活困ってんだ!」と声を上げました。先ほど杉井先生が貧困の問題が根底にあると分析されていましたが、まさにそうでした。お母さんに続いてすぐ、後ろから「ファシスト!」と安倍を非難する男性の声が上がりました。これだ、原発への怒りだけでない激しい政治、権力への怒りも福島にはある、と改めて気づかされました。
9月27日、国葬の日には、「国葬なんかありえない」という闘い、被曝強制への怒り、貧困や核戦争への福島の民衆の怒りと結びつくような街宣をやりたいです。福島原発事故を「無かったこと」にはさせない。こうした闘いにこそ国を変えていく力があることを訴えたいと思います。
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※9月27日の国葬当日、福島では、福島駅東口で「国葬粉砕」の街頭行動に、12時30分から13時30分まで立つことが決定されました。