判決の狙いは戦争体制構築 大阪でセブン裁判報告集会
判決の狙いは戦争体制構築
大阪でセブン裁判報告集会
7月18日、大阪市のエルおおさかで、「セブンイレブン裁判報告集会」が70人の結集でかちとられた。この集会は、セブンイレブン東大阪南上小阪店の松本実敏オーナーと関西の階級的労働運動勢力が心を一つにして、6月23日の松本さんへの反動判決(本紙3251号で既報)を打ち破り、控訴審とコンビニ闘争の前進を切り開く第一歩とするために開催された。
集会は、関西合同労組の黒瀬博匡委員長の司会で始まった。冒頭、松本さんが報告。反動判決を受けて「逆にすっきりした」と述べ、「あの判決で自分は本当の本気になった。セブンだけではなく、日本を、世界を変えていかなければならないと気づいた」「坂本龍馬は『この日本を洗濯し申し候(そうろう)』と言ったが、私はこの日本を大掃除しなければならないと思っています。洗濯はもう一度使うためだが、掃除はいらないものを処分する。悪が処分される世の中をつくっていかなければならない」と述べた。そして、「私は何度でも立ち上がり闘います。反対するオーナーや労働者たちがもう闘うか死ぬかのどちらかしかないと突きつけられ、よし自分も闘おうと覚悟を決めたときに、頼れる場所を残したいからです。そのためにあの店を守り続けます。あの店舗は、そんな人たちの最後の砦(とりで)であり、正義のレガシーです」と報告した。会場全体が割れるような拍手喝采(かっさい)となった。
続いて関西合同労組の山口幸一書記長が、①判決は国家意志の全面発動であること②その国家意志とは、戦争国家体制構築のためであること③戦争の兵站(へいたん)を担うものとしてコンビニの24時間365日体制を死守するという国家意志の表明であること④松本さんの闘いが国家権力と四つに組んで勝負するところまで来たからこそ出された反動判決だが、勝利したと言い切れること⑤オーナーとコンビニ関連労働者の総反乱は不可避であり、そのときまでこの闘いの旗が立ち続けていることが決定的だ、と提起した。
カンパアピールの後、関西生コン支部書記次長の武谷新吾さん、関西労組交流センター代表の木下浩平さん、関西合同労組副委員長の田中雅志さん、八尾北医療センター労組書記長の灰垣美佐子さん、関西合同労組泉州支部書記長の中川育子さんが、控訴審とコンビニ闘争を全力で闘うと決意表明。関西全体の階級的労働運動陣形と八尾・東大阪地域における戦争・改憲反対大行進の陣型で圧倒的に取り組んでいくことを全参加者が確認した。
(関西合同労組・山口幸一)