NAZEN集会 命と健康守り核武装とめよう 共同診療所・杉井医師が講演

週刊『前進』04頁(3256号02面05)(2022/08/15)


NAZEN集会
 命と健康守り核武装とめよう
 共同診療所・杉井医師が講演

(写真 発言する安芸太田町議の大江厚子さん)

 8月5日午後、NAZEN(すべての原発いますぐなくそう!全国会議)主催の集会が43人の参加で行われた。6日の大行動にも反映するような重要な内容が議論され、確認された。
 まず、ふくしま共同診療所の杉井吉彦医師が「ウクライナ戦争下のフクシマ~被曝と健康被害の今」と題して講演を行った。杉井医師は、3・11以降、「避難・保養・医療の原則」を掲げて健康と命を守る活動をしてきたことを報告しつつ、ウクライナ戦争下で「ヒロシマ・ナガサキ・ビキニ・チェルノブイリ・フクシマを繰り返すな」という行動指針がますます求められていることを提起。汚染水海洋投棄の工事着工を批判し、非核三原則を「堅持すべき」が75%という世論調査を踏まえ「核共有」・核武装を止めようと訴えた。
 NAZENヒロシマの大江厚子さん(広島・安芸太田町議会議員)は、「黒い雨」訴訟高裁判決で11疾病がなくても被爆者健康手帳が交付されるべきだとされたのに、政府はこれに従わず、胎内被曝の50人の手帳交付審査が中断している現状を報告。「長崎被爆者、福島原発事故での被ばく者などの命と健康と生活を保障すべき。運動を強めよう」と呼びかけた。
 3・11反原発福島行動実行委員会共同代表の椎名千恵子さんは、参院選で星北斗(元県民健康調査検討委員会座長)の応援に来た安倍に対し、福島の女性が抗議したのを間近で見たことを報告。「福島には怒りがある。なかったことにはさせない。ここにこそ国と社会を変えていく力がある」と熱くアピールした。
 コロナ下で困難を強いられている保養運動については、今夏に取り組んでいる長崎、安芸太田、東京から報告があった。
 さらに東京から、7・23反戦反核集会の報告、汚染水海洋投棄に関する東電への質問の回答の批判が行われた。また、7月27日のグリーントランスフォーメーション(GX)実行会議で、岸田が「原発の新増設や建て替え」「次世代軽水炉、小型原子炉、核融合」に踏み込んだのは、戦争に突き進む日帝の大転換だとの重要な指摘もあった。 
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