労働者・学生の階級的な闘いで核戦争を絶対阻止する 8・6ヒロシマ大集会基調報告(要旨) 本物の反戦反核運動を
週刊『前進』04頁(3256号02面02)(2022/08/15)
労働者・学生の階級的な闘いで核戦争を絶対阻止する
8・6ヒロシマ大集会基調報告(要旨)
本物の反戦反核運動を
(写真 8・6ヒロシマ大行動実行委員会事務局長の宮原亮さんがヒロシマ大集会の基調報告を熱烈に提起した【8月6日 広島市】)
1945年8月6日に広島に原爆が投下されてから77年、1999年に8・6ヒロシマ大行動を開始して24年。これまでとは全く違う情勢の中で迎えた8・6ヒロシマ闘争となりました。
第一に、ウクライナ戦争の開戦という形で、世界戦争のプロセスが具体的に始まった中で迎えた8・6だということです。
ウクライナ戦争はますますロシアと米欧の戦争として激化すると同時に、対中戦争を見据えた戦争として発展し世界戦争の始まりとなっています。日米の中国侵略戦争はすでに始まっていると言っても過言ではない状況です。
第二に、岸田政権が改憲と大軍拡、核ミサイル配備という戦争国家化と中国侵略戦争に向けた具体的準備にガンガン突入する中で迎えた8・6だということです。
第三に、8・6ヒロシマ闘争をめぐる攻防が新たな段階に突入しているということです。
安倍銃撃事件を受けて、今年の記念式典は厳戒体制のもとで行われました。岸田は来年5月G7サミットを広島で開催することを発表しました。被爆地広島で核戦争のための国際会議を開催する。それを「平和のため」「核なき世界の実現」といって被爆者まで巻き込んで推進する。2万人の警官で反対するものは黙らせる。これ以上ないヒロシマ圧殺の攻撃です。
すでに広島県や市が主導してサミット県民会議が立ち上げられ、「オール広島」などと言って平和団体なども巻き込むことを狙い、サミット賛美のオンパレードです。広島の労働組合であれば「当たり前」であった「労働組合として反戦反核闘争を闘う」ということを解体する動きに対して、労働組合の中でも攻防が激化しています。本日朝の岸田打倒集会とデモはこうした反動を打ち破って貫徹しました。
戦争を止める唯一にして最も現実的な方法は、自国政府の戦争に反対すること、戦争を必要とし、戦争によって利益を得る自国政府を打倒する反戦闘争を、その国の労働者民衆自らの手で巻き起こすこと、そうした各国の闘いを国際的に団結した闘いとして推進すること、これこそが戦争を止める最も現実的な方法です。
私たち労働者民衆の生活を徹底的に犠牲にして軍事優先にする攻撃に怒りの爆発は不可避です。
動労千葉は新たな戦争協力拒否宣言を発し、関西生コン支部は戦時下の大弾圧を突き破って現場からの新たな決起を開始しています。職場で労働組合をつくり、11月6日の全国労働者集会に結集しよう。
改憲阻止の大決戦として9月安倍国葬粉砕の闘いに立ち上がろう! 核ミサイル配備阻止・中国侵略戦争阻止と一体で、原発再稼働阻止・汚染水海洋放出阻止の闘いに立ち上がろう! 来年5月のG7広島サミットを日本の労働者民衆の総決起で粉砕しよう!
今日の闘いを新たな出発点にして、本物の反戦反核運動をつくり出していきましょう。