広島の怒りで岸田倒せ 大行動集会 闘う労組を先頭に420人
週刊『前進』04頁(3256号01面02)(2022/08/15)
広島の怒りで岸田倒せ
大行動集会 闘う労組を先頭に420人
(写真 ヒロシマ大行動が広島市の中心街をデモ【6日午後】)
岸田の式典出席弾劾闘争の高揚を引き継ぎ6日午後、「改憲・大軍拡・核ミサイル配備の岸田政権打倒! 核戦争阻止! 被爆77周年 8・6ヒロシマ大集会」が広島県立総合体育館で開かれた。全国からコロナ感染爆発の困難を乗り越え420人が結集。安倍国葬粉砕、11月労働者集会、G7広島サミット粉砕へ総決起態勢を整えた。
集会は、平和を語って核戦争を推し進める広島出身の岸田への怒りがほとばしり、体を張って戦争を阻止する決意が満ちあふれた。
開会あいさつでは、大行動共同代表の室本けい子さんが「岸田総理は広島を語って広島をつぶす最悪の政治家だ」と弾劾。原爆詩人の故・栗原貞子さんの「一度目はあやまちでも/二度目は裏切りだ」の思いを今こそ実践しようと訴えた。
被爆2世の訴えでは、中島健さんが長崎の被爆者・城臺美彌子さんのメッセージを紹介。渡子健さんが「岸田政権の原発再稼働は核兵器開発のためだ。何が『核のない世界』だ!」とヒロシマの怒りを示した。
メッセージ紹介では、ミサイル基地いらない宮古島住民連絡会の清水早子さんの訴えが読み上げられた。海外からも、核戦争情勢下のヒロシマ闘争への注目が高まる中、韓国、アメリカ、トルコ、ブラジルの仲間による「帝国主義戦争反対!労働者国際連帯」のアピールが寄せられた。
基調報告を宮原亮さんが行い、反戦反核闘争の根絶を狙うG7広島サミットの粉砕を全国闘争として取り組むことを呼びかけた。実践方針として①生きるための闘いと戦争反対を一体で闘う労働組合をつくり11月集会へ総決起すること、②安倍国葬粉砕、G7広島サミット粉砕、原発再稼働阻止・汚染水海洋放出阻止、改憲阻止に立つことを鮮明に提起した。(要旨2面)
福島、沖縄と共に
福島からは、3・11反原発福島行動実行委員会共同代表の椎名千恵子さんが「安倍国葬を福島は格別に許せない」とフクシマ圧殺の安倍に怒り、核武装・世界戦争に突進し原発再稼働や汚染水トンネル工事に踏み切る岸田を弾劾。ヒロシマ・ナガサキとフクシマとの分断を許さず、来年3・11を汚染水放出阻止の実力闘争で闘う決意を表した。沖縄からは、仲宗根光洋さんが「コールセンター労組の結成は戦争協力を拒否する労組をつくる闘いだ」とし、沖縄振興策による沖縄の貧困化と基地の固定化を覆す展望を語った。
安倍の国葬粉砕の訴えでは、改憲・戦争阻止!大行進を代表し洞口朋子杉並区議会議員が「超戒厳態勢を打ち破り、安倍政治を美化し改憲・中国侵略戦争に突き進む攻撃を許さずに闘う」と戦闘宣言を発した。
職場から戦争阻む
労働組合からは、改憲・戦争阻止の先頭に立つ決意が次々と表明された。全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部からは、武谷新吾書記次長と共に登壇した青年執行委員の赤川純さんが「ストライキを始め大衆行動で関生弾圧に決着をつける」と生き生きと報告し、「現場行動を組織し11月労働者集会1万人結集に挑もう」と呼びかけた。
動労千葉からは、関和幸副委員長が「戦争と無縁の労働者はいない。戦争協力拒否をどこまで広く深く燃え上がらせることができるのか。労働運動再生のチャンスだ。全てを国防に集中させるローカル線廃止・国家改造攻撃と闘い、11月集会1万人結集へ進撃を続けよう」と訴えた。
教育労働者からは、「改憲・戦争阻止!教え子を再び戦場に送らない!広島教職員100人声明」呼びかけ人の平野綾子さん、賛同人の非正規教職員と、日教組奈良市の増田順計書記長が発言。増田さんは「『教え子を再び戦場に送らない』という不滅の誓いを字面ではなく教職員組合の闘いでよみがえらせる時だ」と力を込めた。自治体労働者からは、広島労組交流センター自治体労働者部会の福井利明さんが「広島の労働組合として、二度と赤紙を配らないという本来の自治労のあり方を取り戻す」と述べ、愛媛県職員労働組合の中村圭司委員長が「住民の命を守ることは自治体労働者・労働組合の使命だ。改憲・戦争阻止、原発再稼働反対で闘う」と発言。広島連帯ユニオン草津病院支部からは、女性組合員のコロナ下での格闘がメッセージで紹介された。
学生からは、広島大学学生自治会の太田蒼真さんがG7広島サミットを実力闘争で粉砕する決意を表明。
まとめに、大行動共同代表の大江厚子・安芸太田町議会議員が、「黒い雨」の胎内被爆者の健康手帳申請審査を中断し高裁決定を無視する国に対し「この国のどこに民主主義があるのか!」と断罪し、社会の根底的変革を訴えた。
集会後、デモに出発。「戦争反対!改憲阻止!岸田打倒!」「核戦争をとめよう」の訴えに、沿道から「がんばって」などの声援や「安倍国葬反対」のゼッケンに賛意が寄せられた。