舞鶴での労組の闘い学ぶ東京 戦争阻止へ反戦反核集会
週刊『前進』04頁(3255号04面03)(2022/08/01)
舞鶴での労組の闘い学ぶ
東京 戦争阻止へ反戦反核集会
(写真 「舞鶴の反原発・反戦のたたかい」と題し京都府職労舞鶴支部の闘いを報告する長岡達也さん【7月23日 東京・渋谷区】)
7月23日、東京・渋谷区の幡ケ谷区民会館で反戦反核東京集会(主催 改憲・戦争阻止!大行進東京)が開かれ、コロナ第7波急拡大との緊張下、100人が参加した。前日の9・27安倍「国葬」閣議決定に真っ向対決し、改憲と戦争のための国葬粉砕を決意する重要な集会となった。
演壇には「安倍国葬反対」が掲げられた。冒頭、東京労組交流センターの山口弘宣代表が、反戦反核、国葬反対へ決起しようと主催者あいさつで訴えた。
NAZENの織田陽介事務局長が経過報告を行った。織田さんは、「転換的に反戦反核闘争を真っ向掲げた集会とした。戦争が目の前の現実となり、この戦争を本当に止めるのは、自国の政府と対決して闘うこと、動労千葉のように闘う労働組合の国際的団結をつくること、日本の参戦国化、改憲、核武装のための安倍国葬を許さない、3・11福島原発事故以来の反原発・被曝との闘いを巨大な反戦反核闘争とする改憲・戦争阻止!大行進運動の発展が必要だ」と訴えた。さらに「日米の中国侵略戦争準備を止めること、改憲と核武装の岸田を倒すことが戦争を止めるリアリズムだ。ヒロシマ・ナガサキ、ビキニ、フクシマを繰り返すな。来年5月の広島サミット粉砕! 戦争止めて社会を変えよう」と訴えた。
3・11反原発福島行動実行委員会の共同代表である椎名千恵子さんの心のこもったメッセージが読み上げられた。椎名さんは、集会前日の原子力規制委の汚染水放出計画認可を徹底弾劾し、「生命・生物と放射能は相いれない。自国政府と闘い社会を変えよう」とアピールした。
集会メインの京都府職労舞鶴支部・長岡達也支部長の講演が行われた。時にユーモアを交えて、原発足下の海上自衛隊基地の街、戦前戦後の日本とアジアの歴史が交差する舞鶴での労働者の格闘を報告し、集会参加者を引き込んだ。
海軍拠点だった舞鶴は、戦後も海上自衛隊基地の街であり、隣の高浜原発から20㌔圏だ。長岡さんは、ここで自治体労働者が主体となり、在日朝鮮人との交流をはじめ粘り強く反戦・反核・反原発を闘うことが舞鶴の歴史と現実をひっくり返すことになると語った。
また舞鶴基地では今年、7、8年ぶりに「展示訓練」が実施され、若狭湾海域に艦船・ヘリなどを集結させた洋上訓練を、市民を艦船などに乗船させて見学させている。労組と関西の仲間が、舞鶴基地に繰り返し反対し闘い抜いている。さらに、原発事故を想定した避難計画作りそのものを攻撃としてとらえ反対して闘っていると報告した。
長岡さんは、「自治体労働運動をはじめとする雪崩的な転向状況を自分たちの力でひっくり返す。今年の8・6ヒロシマも1人でも多く参加をめざす」と講演を結んだ。
動労千葉の佐野正幸書記次長が「新・戦争協力拒否宣言」を貫いて闘う決意を表明し、広島大学の学生が決意を語った。
高山俊吉弁護士が「安倍国葬の攻撃性と危機性に立ち向かおう」と集会をまとめ、夏秋の反戦行動の提起を行った。
(改憲・戦争阻止!大行進 YS)