核戦争阻止・岸田打倒! 8月6日午前7時、原爆ドーム前へ 8・6ヒロシマ大行動実行委員会事務局長 広島連帯ユニオン委員長・被爆3世 宮原亮さん
週刊『前進』04頁(3254号03面01)(2022/07/25)
核戦争阻止・岸田打倒!
8月6日午前7時、原爆ドーム前へ
8・6ヒロシマ大行動実行委員会事務局長
広島連帯ユニオン委員長・被爆3世 宮原亮さん
(写真 昨年8・6原爆ドーム前で訴える宮原さん)
安倍国葬と来年広島サミット開催という情勢の中、今夏の闘いが決定的に重要だ。8・6ヒロシマ大行動実行委員会事務局長の宮原亮さんから原爆ドーム前集会(要項1面)への大結集が呼びかけられた。全力で結集しよう。(編集局)
核戦争会議許すな
広島への原爆投下から77年ですが、これほど世界戦争・核戦争の危機ということがリアルに問題になる情勢で行われる8・6闘争は初めてです。アメリカを中心とするNATO(北大西洋条約機構)とロシアがウクライナの奪い合いの戦争を展開し、さらに米日帝国主義は中国侵略戦争に向かっています。岸田政権は5月23日の日米首脳会談を転換点として、防衛費2倍化、全てを軍事優先にする「骨太方針22」を出し、さらに安倍の国葬によって「従わぬものは非国民」という雰囲気をつくり出して改憲に突っ込んでいこうとしています。
そういう中で、来年5月に広島でG7サミットを開催することが発表されました。7月1日には広島県警にサミット対策課が設置され、すでに警備訓練も始めています。当日は2万人を超える警官を動員するという。国家権力の物量で声も上げさせない状況にしようとしています。
岸田は「広島ほど平和へのコミットメント(誓約)を示すのにふさわしい場所はない。核兵器の惨禍を人類が二度と起こさないとの誓いを世界に示す」と広島サミットを打ち出し、あたかも平和会議が開催されるようなキャンペーンを行っています。しかし、5月の日米会談、6月のG7サミット、NATO会議と会議のたびに戦争はエスカレートしている。来年の広島サミットは文字通り中国侵略戦争を核戦争として行うための核戦争会議になることがはっきりしています。
反核闘争解体狙う
7月21日には広島県・市や商工会議所などの官民組織として「広島サミット県民会議」がつくられました。ここに「平和関連団体」を参加させ「オール広島」でやると言っている。核戦争会議に対する総翼賛体制をつくろうとしています。そもそもヒロシマ・ナガサキの闘いは被爆者の存在と闘いを出発点とし、基軸としながら、日本の労働者階級全体の闘いとして発展してきたものです。1950年朝鮮戦争下での被爆者の闘いを出発点に、54年のビキニ事件に対して労働者や女性たちの全国的な運動が展開され、翌55年8月6日に第1回原水禁大会が広島で開催されました。毎年労働組合が広島や長崎に組合員を動員して原爆や戦争について学ぶ。こうしたことの積み重ねとして日本の労働者階級の中に根強い反戦反核意識が形成されてきました。8・6―8・9闘争の運営も日教組や自治労をはじめとした労働組合が担ってきました。
労働運動を軸とした反戦反核闘争に対して、日帝はこれを必死で解体しようとしてきました。8・6ヒロシマ大行動も国をあげての広島の教職員組合解体攻撃に対する危機感から99年に始まりました。現在も広島では特に自治労をめぐる組合運動解体攻撃との攻防が激しくなっていますが、それは関生弾圧やJRにおける「労組なき社会」化攻撃と一体です。
今、「どうすれば戦争が止められるのか」と多くの人が真剣に考えている。広島連帯ユニオンでも、戦争を進める自国政府を打倒する各国の労働者の闘いに展望があるのだということを必死に議論し、8・6への結集を呼びかけています。今年の8・6は階級的労働運動の復権と労働者国際連帯の発展によって核戦争を阻止することはできるということを示す闘争にしたいと考えています。ヒロシマ・ナガサキ・フクシマの団結した力を示す時です。
実力デモに立とう
岸田は核戦争会議=広島サミットで日本労働者階級の反戦反核闘争を解体しようとしている。今年の8・6はその最初の激突です。これまでも広島市が条例でデモを規制したり、それに乗じて「安倍派」の市議や右翼勢力が集会の暴力的破壊を画策してきました。
しかし今年は、地元出身の岸田の式典出席、安倍銃撃―国葬、そして来年のサミットという情勢の中で国家権力や右翼ファシスト勢力との緊張関係もこれまでとは比較になりません。実行委員会としても朝の集会・デモを「岸田打倒集会・デモ」として実力で貫徹することを決断しました。 核戦争会議=広島サミット開催絶対反対! 岸田打倒! 中国侵略戦争・核戦争絶対阻止! 日本の労働者人民の怒りをたたきつける闘争として勝ち取りましょう! 8月6日午前7時、原爆ドーム前へ全国からの結集を訴えます。