討論集会 攻撃への対抗力さぐり 新自由主義終わらせる労働運動を

週刊『前進』04頁(3254号02面03)(2022/07/25)


討論集会
 攻撃への対抗力さぐり
 新自由主義終わらせる労働運動を

(写真 活発な討論が交わされた【7月16日 千葉市】)


 7月16日、千葉市で行われた討論集会は、3人の報告者の提起を受けて、新自由主義を終わらせる労働運動の可能性を探るために開かれた。
 動労千葉の関委員長が主催者あいさつで、安倍銃撃事件も利用して戦争に向かう岸田政権を弾劾、新・戦争協力拒否宣言を採択した動労千葉は、戦争阻止へ総力で立つと宣言した。
 在日ビルマ市民労働組合のミンスイ会長が連帯あいさつを行い、国軍クーデターと命がけで対決するミャンマー人民との連帯行動を重ねる動労千葉をはじめとした日本の労働者に謝意を示した。また、技能実習制度などの日本の入管体制の非人間性を批判し、「人間がつくった制度は人間の手で変えられる」と訴えた。
 札幌学院大学の浅川雅己教授、自交総連SKさくら交通労組の河野晃興委員長、ユニオン習志野の菊池晴知委員長からの報告がなされた。
 浅川教授は、地域住民と結んで廃線に反対するJR北海道研究会の運動を報告した。また、国家が総合的に進める廃線と対抗するためには労働運動の規制力が必要だと述べ、関生弾圧を許さない運動も続けていると発言した。
 SKさくら交通労組の河野委員長は、全国に先駆けて病院や学校の統廃合が進む北海道は、核のゴミ捨て場にされようとしていると怒りを示した。また、コロナ下の困難に立ち向かい組合員を拡大したが、団結は日々の苦闘の中でこそ維持できると経験を語った。
 ユニオン習志野の菊池委員長は、自治体非正規職労働者の現状と闘いについて報告した。
 これを受けた討論で、鉄道や医療など全産別で賃金や雇用が破壊され、労働者の退職が相次いで、事業が成り立たなくなっている現実が突き出された。資本と国家はそれをも逆手にとって戦争国家への改造を強行しようとしているが、そこには絶対的な矛盾がある。労働者が意を決し仲間を信頼して立ち上がれば、攻撃に対抗することはできる。どんなに困難でも労働組合の力を示せば、影響は必ず広がる。
 港合同の木下執行委員が集会をまとめ、「戦争情勢は労働運動をよみがえらせるチャンスでもある。私たちの闘いがついに花開く時が来た。戦争を阻止し生きられる社会をつくるため、11月集会1万人結集に向けて全力で闘おう」と呼びかけた。

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