岸田のNATO会議出席を弾劾 6・28新宿大行進が怒りのデモ

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週刊『前進』04頁(3251号01面02)(2022/07/04)


岸田のNATO会議出席を弾劾
 6・28新宿大行進が怒りのデモ

(写真 熱い注目の中、「国際連帯で戦争を止めよう」と声を上げ、勢いよくデモする労働者・学生【6月28日 東京・新宿駅】)

(写真 岸田のNATO首脳会議出席を許すな、共に闘おうと、新宿駅前を行く人々に訴える杉並区議会議員の洞口朋子さん)


 6月28日、改憲・戦争阻止!大行進東京が呼びかけ、新宿で反戦デモが180人の結集で闘われた。翌29日のNATO首脳会議に岸田が出席し、日帝がウクライナ戦争参戦から中国侵略戦争に突き進もうとしていることに対し、集まった労働者・学生は意気軒高と戦争絶対反対・岸田政権打倒の意思をたたきつけた。
 新自由主義の破産と戦後世界体制の崩壊がついにウクライナ戦争を水路に世界戦争・核戦争へと転化しつつあり、日帝は改憲と大軍拡・戦争に延命をかけている。その情勢下、参院選において野党を含む全政党の「国を守れ」の大合唱が吹き荒れている中、労働者階級人民の国際連帯に根ざした決定的な闘争の一歩が踏みしめられたのである。
 新宿アルタ前でのデモ前の集会では、初めに大行進運動呼びかけ人の高山俊吉弁護士が、「メンバーですらない岸田がNATOの会議に参加する。中国侵略戦争につなげ、味方をつくるための政治だ。戦争に言葉だけではなく本気で反対しよう。参議院選挙は戦争が争点になっておらず、『ニセモノの闘い』だ」と突き出した。続いて、洞口朋子杉並区議が岸田のNATO会議出席を弾劾し、世界中の労働者民衆に続く闘いを日本からも巻き起こすことを訴えた(要旨別掲)。
 新しく戦争協力拒否宣言を発した動労千葉からは、中村仁副委員長が「結局、資本家がもうけるための戦争だ。戦争を絶対に許しちゃいけない」と熱く訴えた。
 東京労組交流センターは「戦争と医療・福祉は相いれない」と呼びかけ、NAZEN東京は「電力ひっ迫」は核武装へ向けた原発再稼働のキャンペーンにすぎないことを暴露した。全学連は、「戦争こそ労働者・学生が抑圧され、資本家ばかりが利益を上げる今の社会の究極の姿だ」と強く訴えた。
 集会は熱い注目を集め、拍手しながら集会に参加する人も現れた。デモの最中にも自作のプラカードを持った人が合流し、沿道に向け独自の呼びかけを行っていた。断固たる反戦デモの登場が参院選情勢を揺り動かし、街頭に眠っていた力が呼び起こされたのだ。
 デモは「軍事費上げるな 賃金上げろ」「NATO会議は戦争会議」「戦争進める岸田を倒そう」などのデモコールを新宿の街に響きわたらせ、公安警察の監視・弾圧を打ち破って貫徹された。
 デモの解散地点では7月8日の杉並反戦デモ、23日の反戦反核闘争、16~17日の国鉄闘争全国集会への結集が呼びかけられ、8月広島―長崎闘争を頂点とする夏の闘いを打ち抜き、その中でさらに仲間を増やしていこうと確認された。団結ガンバローで元気にこの日の闘いは締めくくられた。

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戦場に行くのはあいつらではない
 杉並区議 洞口朋子さん

 ウクライナ戦争が始まって4カ月が過ぎました。アメリカやNATOはウクライナにバンバン武器を送って、泥沼化させています。戦争を止める気なんてないどころか、むしろ軍需産業がこの戦争でぼろもうけしてる。本当に腐ってる! しかも戦場に行くのはあいつらじゃない。殺し合わされるのは労働者民衆です。こういう連中が明日、NATOの首脳会議をやる。それに岸田が参加するということは、日本が参戦国として名乗りを上げるということです。絶対に許せない。
 戦争と物価高騰に対して、世界中でストライキやデモが巻き起こっています。あらゆる政党が「国を守る」と言い合っているような参院選をこえて、私たちも日本から声を上げていきましょう!

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