団結ひろば 投稿コーナー

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週刊『前進』04頁(3250号04面04)(2022/06/27)


団結ひろば 投稿コーナー

ミャンマー国軍訓練に抗議
 神奈川労組交流センター S

 武器取引反対ネットワーク、非核市民宣言運動・ヨコスカ、ヨコスカ平和船団、在日ビルマ市民労働組合が呼びかけた「防衛大学校はミャンマー国軍留学生の受け入れをやめろ! 虐殺加担に抗議する6・10正門前申し入れアクション」を、改憲・戦争阻止!大行進神奈川、神奈川労組交流センターもともに闘いました。
 ミャンマー国軍による昨年2月1日の軍事クーデターから1年4カ月が過ぎました。残虐な弾圧が続いています。国軍が指揮する「治安部隊」により少なくとも1906人が殺害され、さらに国軍は民主化4人の死刑執行を宣言しています。
 日本政府は2015年以降、国軍の幹部や士官候補生を30人受け入れてきました。岸田政権は今年度も新たに4人を受け入れ、実弾射撃を含む軍事訓練などを施すことを決めました。
 横須賀市にある防衛大学校は、2人の士官候補生を本科に、1人の幹部を研究科に受け入れるとしています。カリキュラムには戦闘訓練も含まれます。軍の暴力を後押しし、虐殺へ加担しているのです!
 「日本は(国軍に武器を供給し続ける)中国やロシアと同じレベルだ」と在日ビルマ市民労働組合会長のミンスイさんは断罪しました。
 「日本政府はミャンマー国軍への一切の支援を中止すること。防衛大学校はミャンマー国軍の幹部や士官候補生の受け入れを中止すること」を申し入れ、抗議と怒りの声を上げました。

入管法改悪阻止へ新宿デモ
 東京 十亀トシ子

 6月12日、新宿でSYI(収容者友人有志一同)の呼びかけによる入管法改悪を阻止する第1弾のデモが行われました。「入管法改悪反対! 移民や難民を収容するな! 在留認めろ!デモ」は6・20世界難民デー行動として急きょ呼びかけられたものです。
 新宿駅東口アルタ前に集まった参加者は仮放免者も含めて約40人。フェイスブックでつながって初めて会う人や、入管デモ常連の人など、今年もまた入管法を阻止しようという熱い思いを抱いた人たちが集まってきました。
 梅雨空で先行きが不安でしたが、途中から晴れ渡り、楽しいデモとなりました。歌舞伎町の路地に入り込むユニークなデモコースで新宿の街を一周。途中、JR新宿駅南口で街宣中の改憲・戦争阻止!大行進の仲間たちとエールの交換もできました。
 6月8日にウィシュマさんの裁判が始まり、入管に対する労働者民衆の憤怒が再び高まりつつあります。岸田政権がウクライナ「避難民」受け入れに乗じて、今秋臨時国会で入管法改悪を強行しようとしています。団結して入管法改悪を絶対に阻止することを誓うデモとなりました。

歴史語りかける美術品たち
 東京 佐々木 舜

 用事のついでに、京都市北区にある「高麗美術館」を訪れました。修学旅行生で満杯のバス内も二条城を過ぎると静かになり、堀川通りの最北端、鴨川にほど近い静かな住宅地で下車。あじさいに囲まれた朝鮮の石人像に教えられ、美術館の門をくぐりました。
 朝鮮の美術品とは、各地の美術館や民芸館で幾度となく出会ってきました。しかし、この美術館には特別な空気があります。展示されている磁器や民画が単なる「鑑賞の対象」にとどまらない存在感を放ち、見るものに迫ってくるのです。
 その理由は創設者である在日1世の故・鄭詔文(チョンジョムン)さんの思いにあることに気づかされます。日本帝国主義による植民地支配下の1918年に朝鮮の慶尚北道で生まれた鄭さんは独立運動家の父をもち、6歳の時に一家で京都に移住。戦後に街で李朝の美しい白磁壺(はくじこ)を目にし、いつか帰郷する時の手土産にと買い求めたことがすべての始まりでした。
 朝鮮半島の分断とその固定化により夢がかなうことはありませんでしたが、鄭さんは38度線のどちら側でもない「高麗」の名を冠した美術館として同館を誕生させたのだといいます。
 労働者民衆の人生や闘いと切り離されて陳列される「美術品」としてではなく、生々しい歴史を語る、いわば「証拠品」として、美しく温かみのある品々が胸に焼きつきました。
 美術館の2階にずらりと並ぶスクラップブックも壮観です。「朝鮮美術関連」から「朴正煕射殺」まで――鄭さんの目を借りて戦後史を見つめているような気分になります。ぜひ一度足を運んでみてください。

オスプレイ飛行訓練に反対
 長崎 H

 佐賀空港への陸上自衛隊オスプレイ配備に対し地元住民の反対の声が強いため、現在オスプレイは千葉の木更津基地に「暫定配備」されています。この木更津基地から長崎の大村基地、佐世保基地、および熊本の高遊原(こうゆうばる)基地へのオスプレイの飛行訓練が6月下旬から強行されようとしています。徳島空港も中継基地として使用されます。これは今後、年数回行われるとされています。
 これに反対して6月14日、大村基地に「改憲・戦争阻止!大行進 長崎」と「NAZENナガサキ」の連名で、現地住民とともにオスプレイの訓練に反対する申し入れを行いました。
 また、6月19日には佐世保で、1968年1月の佐世保闘争以来、毎月続けている「19日佐世保市民の会」のデモがありましたが、オスプレイ訓練反対も訴えました。
 オスプレイの飛行訓練は、中国、朝鮮半島への侵略戦争のためのものです。5月には佐世保市の宇久島で水陸機動団が上陸訓練を行っています。まさに自衛隊版「海兵隊」(殴り込み部隊)です。さらに大村基地には2023年度に新たに第3水陸機動連隊の配備が決まっています。オスプレイ飛行訓練は、これらの動きと完全に一体です。
 オスプレイは極めて危ない兵器であり、沖縄でも米国でもしばしば墜落事故を起こしています。基地周辺はもとより、千葉から長崎・熊本にいたる地域全体で住民の生活と生命が脅かされようとしています。
 大村でも佐世保でも、現地住民の反対の声が佐賀同様に高まっています。住民らの怒りの声と結びつき、オスプレイ飛行訓練を阻止していきたいと思います。

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