札幌でも田中さん講演会 JR北海道崩壊と対決し11月へ
週刊『前進』04頁(3250号02面04)(2022/06/27)
札幌でも田中さん講演会
JR北海道崩壊と対決し11月へ
(写真 11月労働者集会への総決起を決意【6月12日 札幌市】)
6月12日、札幌に動労千葉前委員長の田中康宏さんを招いて、北海道労組交流センターの主催で「労働運動の変革をめざして」と題する講演会を開催しました。30人の仲間が集まり、意見交換を交えて成功裏に終了しました。
田中前委員長の来札は動労千葉書記長時代の物販オルグ以来であり、私にとっても田中さんは機会があればぜひ北海道に来ていただきたい方の一人でした。
田中さんの講演は自己紹介に始まり、第2次臨時行政調査会による国鉄分割・民営化をはじめとした中曽根行革の本質を暴くものでした。それは労働運動を破壊して憲法を改悪し、戦争への道を開くために強行されました。田中さんの講演で新自由主義導入の目的が明らかになりました。
田中さんはまた、国土交通省の検討会が7月に出そうとしている結論は、全国のJR在来線の57%に及ぶローカル線の切り捨てであることを明らかにし、新自由主義の大崩壊は鉄道だけでなく地域を壊し、社会の総崩れを引き起こしていると指摘しました。
田中さんは、動労千葉が闘いによって労働条件などをかちとってきたことも大切だが、闘いによってどれだけ団結が強化できたかがより重要だと力説しました。団結強化のために組合員と家族ぐるみで討論を積み重ねてきた苦労についても語りました。参加者からは、実践に基づく話だけに、非常に分かりやすくエネルギーをいただいたという感想が寄せられました。
意見交換の後、「北海道労組交流センターの決意」を自交総連SKさくら交通労組の河野晃興委員長が表明し、苦労しながらも組合は確実に組織を拡大していると報告。田中さんの提起を受けて、世界戦争が切迫している時代に食らいついて闘いぬくと述べました。
11月労働者集会への総決起を訴えたこの集会は、7月17日の国鉄闘争全国集会の前哨戦とも言える内容になりました。北海道でも「JR北海道崩壊」の現実や戦争情勢と対決し、25回目を迎える11月集会を歴史を画する集会とするために、全力で組織化に挑戦します。
(北海道労組交流センター・城地良和)