都立病院をつぶすな! 7・1独法化阻止へ三多摩でデモ
週刊『前進』04頁(3249号02面02)(2022/06/20)
都立病院をつぶすな!
7・1独法化阻止へ三多摩でデモ
(写真 地域住民の思いと結びついたデモ【6月11日 東京・府中市】)
6月11日、三多摩地域の都立病院周辺で、「都立病院をつぶすな!署名アクション」の主催で「都立病院つぶすな!ビデオ上映会&デモ」を行いました。急な呼びかけにもかかわらず、都内各地から約50名の方が参加してくださいました。
日本全国の病院のうち、公的病院の占める割合は約20%しかありません。コロナに感染しても入院できず「自宅療養」を余儀なくされた結果、多くの命が奪われました。それなのに小池都知事は、7月1日に都立・公社病院の地方独立行政法人化(民営化)を行うことを決定したのです。
これに対して私たちはこの間、各地域で住民たちとともに「都立病院をつぶすな!署名」を集めて闘ってきました。
府中市武蔵台には、東京都立多摩総合医療センター、都立小児総合医療センター、都立神経病院、東京都がん検診センターなどが集中しています。いずれも独法化の対象です。
これらに隣接する根岸病院(精神科)では、今年3月にコロナのクラスターが発生しました。その際に患者の転院先となったのも世田谷区の都立松沢病院でした。多摩連帯ユニオン根岸病院分会の仲間は、感染対策に責任を取ろうとしない経営者に対して同僚とともに闘い、見舞金や特別休暇の支給をかちとりました。こうした中で私たちは、「独法化反対の声をもう一度あげよう!」と、今回の闘争を計画したのです。
連日の駅街宣では「こんなこと知らなかった」「これからどうなるのか」という切実な声とともに、たくさんの署名が寄せられました。当日の闘争に参加してくれた方もいました。
上映会では根岸病院分会長の徳永健生さんが現場報告を行い、コロナ下の精神科医療(都立病院)に焦点をあてたビデオを見ました。「精神科病院の実態を知って驚いた」「軍事費ではなく医療費を増やして!!」「都立病院の存在意義を改めて感じた」などの感想が寄せられました。
その後のデモでは、根岸病院と都立病院の周辺で労働者に届くよう渾身(こんしん)のアピールを行いました。沿道でまいたビラを10枚持ち帰る人、ベランダから手を振る人、病院の中から見ている人などもいて、地域住民と一体となって「都立病院をつぶすな!」の声をあげることができました。
7月1日には都庁包囲デモを予定しています。ぜひみなさん、ご参加ください!!
(都立病院をつぶすな!署名アクション・新井佳世子)