団結ひろば 投稿コーナー
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戦争反対に取り組んだ5月
日教組香川三観地区教職員組合・前委員長 須藤角一
私たちは5月、「教え子を再び戦場に送らない」闘いをやりぬきました。
5月3日の自衛隊善通寺駐屯地へのデモを皮切りに、5・15沖縄闘争への代表派遣、5・22日米戦争会談・クアッド弾劾闘争への総決起、そしてそれらを報告する5・29高松での街宣行動を行いました。5人で取り組みましたが、準備していたビラはあっという間に配り終えました。そのビラの内容の一部を紹介します。
「私たち日教組は『教え子を再び戦場に送らない』のスローガンをかかげており、私もまたその思いで日教組に加入しました。戦争に反対するためには、からだを張らなければならないと、いつも思ってきましたが、いま、そのときがきている、との思いは日々強くなっていっています!」
「私たちは今、人類の歴史の中でとても大切なときに生きていると感じています。『子どもたちのため』と言いながら自分のことしか考えられない文科省、教育長や教委の『口先だけ』はうんざりです。岸田政権は、戦争準備のために防衛費を倍にしようとしています。つまり、教育予算を削るということです。低額で働かせ放題の学校現場に予算など増やすはずもありません。必要な予算を確保することこそ、文科省、教委や校長の仕事のはずですが、『お上』と対立してまで教委や校長は自分の職責を果たすつもりがないことは、これまでの『実績』でよく分かります。黙っていればやられ放題だったことは、給与や退職金、労働時間などで、私たちは身にしみてよく知っています。だからこそ今、私たちとともに声を上げましょう!」
戦争を終わらせるために労働組合としてやります! 8・6ヒロシマから世界に反戦の声をとどろかせましょう!
えんどう豆で解雇者を応援
農民 黒田 勇
えんどう豆ができました。実入りの数は少ないですが、ちょうど食べ頃です。仲間の労働者が、新じゃがとそら豆のサラダにしてくれました。
解雇された知り合いの労働者のところへ、応援がてら持っていってきました。
彼は、賃金が断たれ、食べていくにもギリギリの生活を送っています。そのなかで労働組合として解雇撤回の裁判闘争に立ち上がりました。
ニュースでは、毎日ウクライナで1発何百万円の砲弾が労働者の命を奪っています。許せないことです。
ドアを開けると、久しぶりに満面の笑顔が見えました。それが一番よかったです。
今の私は、職場にはいないけれども、いろいろな形で、闘う労働運動を応援していきたいと思います。
次回も、会えるのを楽しみにしています。
狭山集会開き街頭で訴えた
北九州部落解放研究会 平川八尋
5月22日、北九州市立商工貿易会館で北九州部落解放研究会主催の5・22狭山集会と小倉駅前の街頭宣伝行動が行われました。
開会後、狭山事件の概要を紹介した映像が上映され、自治体現業職場の労組委員長Yさんから送られた「友情と連帯のあいさつ」と、国鉄九州動力車労働組合の羽廣憲委員長のメッセージが紹介されました。
部落解放研究会が基調報告を提起しました。「ロシアのウクライナ侵略は、決して遠い国の話ではない。今日の戦争情勢は、差別主義と排外主義をあおり、部落差別も激しくなります。岸田政権は核武装を狙っています。戦前の全国水平社が戦争に協力したような歴史を繰り返してはなりません。改憲阻止、戦争反対を闘うと同時に狭山事件の再審、石川一雄さんの無罪を勝ち取りましょう」と確認しました。
続いて研究会の仲間が狭山裁判の現状を報告。物証とされた「万年筆」の虚偽=国家権力の捏造(ねつぞう)を明らかにした下山鑑定、「スコップ」が事件と無関係であることを明らかにした平岡鑑定が、検察を追い詰めており重要な段階にあること、東京高裁に「事実調べ・再審開始」を強く迫っていると提起しました。
質疑応答では戦争と差別・分断に関する真剣な討論が活発に行われ、最後は「狭山事件は国家による部落差別を悪用した権力犯罪です。あらゆる差別をなくすために、世界戦争を阻止するためにも、労働者は団結して闘いましょう」。
集会後は小倉駅まで行進し、駅前デッキにて街宣を行いました。解放研はこれまで地域での学習会を軸に活動してきましたが、今日の戦争情勢と狭山再審棄却策動を前に、これを絶対に許さないと決断して街頭行動を開始しました。
東京の5・22闘争と連帯し、この日の行動を貫徹することができました。