処分撤回・実力闘争復権へ 京大でキャンパス集会
週刊『前進』04頁(3248号04面03)(2022/06/13)
処分撤回・実力闘争復権へ
京大でキャンパス集会
(写真 「処分撤回!京大で反戦ストをもう一度!」無期停学処分を受けている安田淳敏さんがアピール【6月3日 京都大学】)
6月3日正午から京都大学吉田南キャンパス総人広場で、全学処分対策委員会が主催する「京大学生処分阻止・撤回全学集会」が開催された。
京都大学では2015年反戦バリケードストライキ以降、17人もの闘う学生が次々と処分されてきた。「職員への暴行」等をでっち上げられ、停学・退学などの重い処分が下されるなか、闘う勢力は孤立を強いられてきた。しかし京大生と全学連は法大闘争の総括をかけ、処分撤回闘争を軸に据えきって全学自治会を再建することを決意した。
19年10月以降、10回ものキャンパス集会を戦闘的・大衆的に行い、全学自治会同学会代議員会や各学部自治会で議論を重ね、闘う団結をかつてない規模でつくり出した。今や大学当局は重い処分を下せず、集会弾圧も弱体化していった。
この日は、11人もの学生が発言に立った。岡山大学の学生が連帯発言を行い、今年度の岡大での軍事研究を阻止したことを報告した。また、5・15沖縄闘争―5・22日米会談・クアッド粉砕闘争を闘った京大生は、新自由主義で社会を破壊し、戦争で支配の危機を突破しようとする資本家階級と、その下手人たる大学当局を打倒すべきだと訴え、「闘う団結がここにはあるぞと胸を張れるような荒々しい実力闘争をこの場所から復権させていこう」と叫んで会場を熱くした。
集会では不当処分された京大生が基調を提起し、米日帝の中国侵略戦争が切迫していること、京大での処分は国家による戦争準備だと暴露。そして「当局は私たちの行動に恐怖しているからこそ処分をしてくる。私たちが処分撤回闘争を通じてみんなで行動することで、分断を打ち破ってそれすらひっくり返すような力関係をつくってきた」と、これまでの闘いの勝利を確認し、大学から戦争は止められると訴えた。
最後は無期停学処分を受けている安田淳敏さんが入構禁止措置を打ち破って登場。「我々は絶望してはならない。世界中の労働者・学生が戦争反対の行動を起こしている。京大で反戦ストをもう一度! 僕はそのために、これまでのすべての処分を撤回させたい」と熱烈にアピールした。大学職員が安田さんを追い出そうと慌ててやってきたが、周囲の学生がスクラムを組んで防衛し、一切の弾圧を許さず集会を貫徹した。
戦時体制の日本において、弾圧・処分を粉砕しばく進する京大学生運動は、青年・学生に希望を与え続け、反戦闘争を軸とした現代の学生運動の路線を体現している。京大を突破口に全学連運動を爆発させ、戦争を阻止し、社会を変える闘いに打って出よう。