戦争と医療は相いれない 6・19地域医療交流集会へ

週刊『前進』04頁(3248号02面03)(2022/06/13)


戦争と医療は相いれない
 6・19地域医療交流集会へ

(写真 地域医療交流会が大阪府庁包囲行動【6月8日】)

 6月19日、大阪府高槻市の高槻現代劇場にて、地域医療交流会が主催する全国集会が開催されます。
 地域医療交流会は、八尾北医療センター労働組合や高槻医療福祉労働組合などで組織する地域医療のネットワークで、コロナ禍の中で、「いのちを守る」様々な取り組みを展開してきました。コロナ危機が世界戦争へと転化する中で、今こそ医療福祉労働者の総決起をつくり出すために、全国の仲間の皆さんに総決起を訴えます。

コロナを利用した戦時医療化許すな

 5月19日、大阪府の新型コロナウイルス感染症の死者が、累計で5000人を突破したと報道されました。大阪府では、民営化と労組破壊によってつくられた脆弱(ぜいじゃく)な医療体制のもと、クラスターが起きても「施設で療養」が方針化されました。入居者が入院できず、「納体袋」を用意した高齢者施設もありました。
 医療現場がコロナと必死に格闘してきた中、国も大阪府も3年間いったい何をしてきたのでしょう。政府のコロナ予備費12兆円のうち11兆円が使途不明金となり、大阪府が78億円かけて造った大阪コロナ大規模医療・療養センター(千床)も、累計303人しか利用されずに5月末に閉鎖されました。
 帝国主義者はコロナ禍を利用して、戦時医療にかじを切り、さらなる新自由主義医療を推し進めることしか考えていません。医療福祉労働者が立ち上がり、岸田政権も維新の会も打倒しない限り、医療や介護は絶対に守られません。

新自由主義医療と対決する団結を!

 地域医療交流会では、医療現場と地域住民が一体となって闘って、地域医療を守り抜いてきました。
 感染症との闘いは地域医療の原点です。八尾北医療センターでは、コロナ禍の中で、いち早く発熱外来を設置し、検査体制を確保することで「早期発見・早期治療」につなげながら命を守り抜いてきました。さらに2度にわたって大阪府への申し入れ行動に立ち、維新行政に対する医療現場からの決起として大きな注目を集めています。
 6月19日の集会は、戦争に突き進む新自由主義医療と対決する、医療福祉労働者の団結をつくり出す決定的な取り組みです。全国の仲間の皆さんに、共に集会に結集することを呼びかけます。

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新自由主義による医療破壊・戦争と闘おう
医療の現場から行動を起こそう
6・19地域医療交流集会
 6月19日(日) 午後2時
 高槻現代劇場(大阪府高槻市野見町2―33)
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