勝利誓い関生総決起集会 大阪 組合員が不屈の闘志表明
勝利誓い関生総決起集会
大阪 組合員が不屈の闘志表明
5月28日、大阪市・エルおおさかで「なめたらアカンで!労働運動!関生総決起集会」が開催されました。全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部の闘いに心を寄せる仲間が、関西だけでなく全国から450人を超えて大挙結集し、第1・第2会場を埋めて熱気あふれる集会が打ち抜かれました。
集会の冒頭、関西生コン支部の湯川裕司委員長が主催者あいさつに立ちました。湯川委員長は「2018年から延べ89人もの組合員が逮捕されたが、労組と組合員に対する権利侵害は刑事弾圧だけではない。十数件の民事裁判・労働委員会闘争に加え、現場では解雇や職場閉鎖との闘いが継続している」と報告。「働く者にとって、雇用を奪われ、働く場を奪われることは存在を否定されること。組合をつぶすとは組合員を殺すということ。これは戦争そのものだ! 私たちはどんな状況になっても徹底的に闘っていく」と力を込めて訴えました。そして、弾圧が始まって以来初めて労組主催の集会を開催できたことに感謝し、今後も継続して決起集会を呼びかけていくと述べました。参加者は満場の拍手と声援で応えました。
弁護団を代表して永嶋靖久弁護士が「組合つぶし攻撃の現段階と裁判の現状」と題して講演。関生弾圧を打ち破る闘いが労働者階級全体の利害を体現した決戦であることを強く印象付ける内容に、参加者が熱心に聞き入りました。
集会の後半は、裁判や労働委員会の当該として、あるいは職場で資本の攻撃と最前線で不屈に闘う、10を超える分会の組合員からの闘争報告と決意表明です。
「検察官による労組脱退勧奨の実態を裁判で証言し国家権力による不当労働行為の事実は新聞でも大きく報道された。警察による脱退勧奨は記録には残っていないが、『お前が率先して組合を抜けろ』『コンプライアンス(法令順守)闘争を続けるなら何回でも逮捕してやる』などと言われた。黙秘を貫いたことが弾圧に負けなかった勝因だ」
「『振り向けば関生がいるから安心して働ける』と労働者から言われる関生の力を取り戻したい」
「『労組は反社会的勢力なので話し合いはしない』などと言うとんでもない経営者と対決し、謝罪を勝ちとるまで闘う」
「女性労働者として組合の力を借りて女性の働く権利を勝ちとってきた。偽装倒産によって会社ごと組合をつぶす攻撃がかけられたが、泣き寝入りだけはしたくないと必死に闘っている。分会の先輩たちは、裁判で何度も負けても最終的に現場の闘いで勝利して分会を築き守ってきた。この闘いに学び継承していく」
弾圧への心の底からの怒り、闘う組合としての誇り、仲間への思い、そして勝利への執念がほとばしる発言の数々に、会場全体が深い感動とさらなる共闘への決意に燃え立ちました。
集会後、大阪府警本部に対する抗議デモは、関生支部を先頭に労組旗を林立させての圧巻の行進でした。弾圧に加担し不当労働行為を居直る企業と大阪広域協組を徹底弾劾しつつ、国家権力の総力を挙げた労組弾圧に対し全ての労働者はともに声を上げようとアピールし、労働者市民の大きな注目と共感を集めました。
(関西労組交流センター・西納岳史)