日米会談・クアッド粉砕実力デモ 東京 戦争絶対阻止へ固いスクラム

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週刊『前進』04頁(3246号01面01)(2022/05/30)


日米会談・クアッド粉砕実力デモ
 東京 戦争絶対阻止へ固いスクラム

(写真 警察機動隊の厳戒態勢を突き破り、全学連の白ヘル部隊を先頭にがっちりとスクラムを組んで進撃する第1梯団【5月22日 東京・港区】)

(写真 芝公園での総決起集会後、「改憲・戦争阻止!大行進」の呼びかけ人を先頭に戦闘的デモにうって出た)


 5月22〜24日にかけての米大統領バイデンの来日とそれに伴う23日の日米首脳会談、24日の日米豪印4カ国(クアッド)首脳会合に対し、改憲・戦争阻止!大行進が呼びかける3日間の連続抗議闘争が首都東京で闘い抜かれた。ウクライナ戦争を激化・拡大させつつ、今回のアジア歴訪をもって中国侵略戦争の準備を一気に加速させようとするアメリカ帝国主義・バイデン政権と、これに同調して改憲・戦争と大軍拡に突き進む日本帝国主義・岸田政権に渾身(こんしん)の反撃をたたきつけた。日本労働者階級の戦争絶対反対の断固たる意思と怒りを体現した戦闘的デモは、海外メディアやSNSなどをも通じて全世界に発信された。

全学連ヘル部隊の登場に拍手と歓声

 「用意はいいか! スクラムを組め! 行くぞ!」----5月22日、東京・芝公園での「日米首脳会談・クアッド粉砕!5・22全国闘争」(集会記事2面)に結集した750人のうち、全学連のヘルメット部隊を先頭とする約150人が固く腕を組み、地鳴りのように足音を響かせてスクラムデモを始めると、公園内に大きな歓声と拍手が沸き起こった。集会を監視していた公安刑事らが「なにが始まるんだ⁉」とうろたえる中、デモ参加者は整然と隊列を組み、第1梯団(ていだん)のスクラム部隊を先頭に意気高く出発した。
 警察権力はこの日、米大統領の来日時の警備としては過去最大規模の1万8千人を動員、都内各所で交通規制や検問を行うなど異例の厳戒態勢をとった。これに先立ち、警視庁公安部は革共同の4同志を不当逮捕し、前進社や都政を革新する会事務所に家宅捜索を行うなど、バイデン来日を前に革命的反戦闘争の爆発を国家暴力で抑え込もうと必死になった。当日のデモに対しても機動隊を使った暴力的な規制や不当逮捕が予想される中、全国の闘う青年労働者・学生は自らの体を張ったスクラムデモでこれに応えることを決断。5・15沖縄闘争に続き、米日帝国主義による中国侵略戦争―世界戦争の革命的内乱への転化に向かって、決定的な一歩を踏み出した。

警察権力を圧倒し戦闘的デモを貫徹

 芝公園を出発したデモ隊は霞が関方面に向かって北上し、外堀通りを左折。機動隊が何台もの大型バスや鉄柵、車両止めなどを用いて厳重警備する都心を、デモ隊は堂々と行進し、首相官邸へと迫った。弾圧を狙う警察権力を圧倒し、ヘルメット部隊を先頭に「クアッド粉砕! 岸田打倒! 戦争反対! 改憲阻止!」のコールを響かせた。沿道では通行人が鈴なりになってデモに注目。拍手やガッツポーズで応える人も続々と現れた。妨害に来た右翼など相手にもならない。
 途中、厳重警備の米大使館近くでは、在日ミャンマー人約100人が米企業シェブロンとミャンマー軍の関係を断つことなどを求めてスタンディング抗議行動を行っており、デモ隊と熱くエールを交換した。
 解散地点の氷川公園に到着したデモ隊は勝利感でいっぱいだ。初めてスクラムデモを経験した学生らは、「ずっとこういうデモがやりたかった」「戦争反対の思いと怒りを体で表現できた」「もっと仲間を増やして警察の規制線を突破したい」と口々に手ごたえを語り、戦争を阻止する実力闘争のさらなる拡大へ意欲を燃え立たせた。

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