団結ひろば 投稿コーナー
団結ひろば 投稿コーナー
反戦闘争を軸にした22春闘
日教組香川三観地区教職員組合委員長 片山元久
22春闘の仕上げとして、5月の連休後に星野絵画展を行った。基地も核もない沖縄を求め、戦争反対を貫いた星野文昭さんの絵画展を通して、「星野文昭さんの闘いをいまこそ私たちがやろう!」と訴えた。
5月1日のメーデーには、連合・全労連の両会場で星野絵画展のビラをまき、大きな反響をよんだ。
5月3日の自衛隊善通寺駐屯地では、自衛官を絶対にウクライナに派兵させないデモをやり抜いた。
自衛官は軍服を着た労働者である。20年以上前となるカンボジアPKO派兵での自衛官のPTSD(心的外傷後ストレス障害)などの発症は、地元では公然たる事実だ。3ケタにのぼる事実をも無視して、4月の市長選挙の立候補者たちは自分の当選しか考えられないのか、「自衛官はウクライナに行って頑張ってきてください」などと毎朝、駐屯地の門前でがなり立て、自衛官とその家族のひんしゅくをかっていた。
自衛官を派兵させてはならない。軍服を着た労働者である自衛官をウクライナに派兵させ、その結果、殺されたり、ロシア兵を殺す手助けをさせることをどうして許せようか!
労働者の国際連帯で戦争をとめよう! 自国政府の戦争政策を許さない! 賃下げと超長時間労働を絶対に許さない! 人間らしく生きていける社会を建設すること、これらはすべて労働組合の課題である。
星野文昭さんと団結して、5月沖縄闘争から5・22バイデン来日と強盗どもによる中国侵略戦争会談を粉砕すること、これが22春闘に勝利した私たちの答えである。ともに団結して頑張りましょう!
「沖縄返還50年と渋谷事件」
徳島星野救援会 仙田哲也
4月27日。故・星野文昭さんの76回目の誕生日(1946年4月27日)。徳島星野救援会で、徳島刑務所に医療過誤の謝罪と受刑者の処遇改善の請願をしてきました。
翌28日は、サンフランシスコ講和条約が発効、「沖縄屈辱の日」から70年目です。ウクライナ戦争と同時に、「再び沖縄を戦場にさせないぞ」と思います。
とりわけ、過労死寸前の職場の現状に、こんな国への愛国心など誰がもつか!という機運が芽生えてきています。あらためて25歳、26歳だった星野さんらのベトナム戦争下の反乱を実感しました。
徳島で開催されていた「沖縄返還50年と渋谷事件の群像展」の中に、印象的な写真があります。軍用車両を修理する青年がニッコリ笑っている一枚です。戦場から戻ってきた米軍車両を修理して、再度戦場に送り出す仕事。それは、ベトナム民衆側から見たら、敵側の機構の一部です。「米軍通信隊・牧港・1971年9月撮影」とあります。
この2カ月後、彼は全軍労牧港支部青年部として11・10ゼネストに立ったはずです。1971年2月にストがつぶされて、もう一度、基地撤去のストに向かうか否か、「自らの職場の撤去を要求するストライキ」をやるのか否か。生活、家族も含めた激論が繰り返されている時期だと思われます。すでに彼の腹は固まっている。労働者の反乱の深さ、すさまじさ、革命の現実性を示す一枚だと思うのです。
反共主義深める日本共産党
吉島 光
朝の駅で日本共産党の演説に驚いた。「ASEAN(東南アジア諸国連合)こそ平和協力の枠組みです。日本の平和憲法の理念そのものです」と言うのだ。
そもそもASEANとは、1967年ベトナム戦争のさなか、アメリカ帝国主義がアジアのプロレタリア革命を恐れて、反共主義の国家を集めて結成したのではなかったのか。
いまウクライナ戦争が、戦後世界体制の枠組みである国連の破綻から、ついに第3次世界戦争に向かおうとしている。
ミサイル飛び交うさなか、あえてプロレタリア革命ではなく、ブルジョアジーたちとともに「国連やASEANにこそ希望がある」と言い、革命の機運に冷水をかけるスターリン主義の集団。しかもなぜASEANか? アジアでの対中国戦争の切迫があるからだ。演説を聞きながら、驚きが怒りに転換していった。
2021年6月8日付「赤旗」で志位委員長は、ASEANなどにふれ「14年の第26回党大会で提唱した『北東アジア平和協力構想』というものです。東南アジアでは目をみはるような平和の地域共同体がつくられている」と発言している。
14年のアジアでは、新幹線をめぐり日本と中国との受注争いがあり、10年の国鉄1047名政治和解攻撃の後、労働運動が激しく分岐していく過程と重なる。
献身的に活動されている日本共産党員のみなさん、「比例で400万票」を言うけれど、その先には日本共産党の未来はありますか? 戦争翼賛の党ではないですか? 反帝国主義・反スターリン主義・革命的共産主義の党への加入を、真剣に訴えます。待っています。
もう、決してびびるまい‼
80歳代 無年金非正規労働者 〈彦〉
ウクライナ危機、台湾危機。世界の危機、革命情勢。
未曾有の決戦の秋が刻一刻と迫っている! 党も党員も労働者階級も、国家も資本家階級もその金魚の糞(ふん)たちも、あらゆる組織も個人も、あまねく〈その底力〉を問われる!
何ものも恐れず、非力も、かかえる矛盾の葛藤をもものともせず、持てる底力の一切がっさいを解き放って闘うものだけがこの決戦に〈参戦〉できる!
人類の滅亡か? 人類の本史の開幕か!? 〈世界の労働者階級の底力〉を発揮できるか否かが問われている。
敵・支配階級の底力は今なお巨大だ。しかしそれはあまりにも〈腐り果て〉ている。人類の未来を担えるわけがない!
誰も指摘しないが誰もが知っている。〈この腐り果てた連中こそ〉が、今「国と家族を守るために武器をとれ」「防衛費倍増」「敵基地もたたく」「核兵器も共有」「もちろん改憲だ」と叫んでいるのだ!
この人類史的決戦の時、〈我が党と党員の底力〉は決して小さくはないが、もちろんまだ大きくもない。しかしそれは〈労働者階級の底力=人類の底力の中核〉となり得るものであり、ひいては決戦全体の勝利~世界革命をも実現し得るものだ。
遂に重き門が開く。希望の門か? 地獄の門か? きっと両方なのだ。そのような時、マルクスは自分に向かって言った。「いっさいの怯懦(きょうだ=おびえ)をすてよ(びびるな)!」(ダンテ「神曲」地獄篇)と。そうだ。もう、決してびびるまい!!