群馬バスでスト 賃金削減を許さず決起
週刊『前進』04頁(3245号02面03)(2022/05/23)
群馬バスでスト
賃金削減を許さず決起
(写真 群馬バス営業所前でのスト突入行動で組合員らが職場の労働者にアピール【5月9日 群馬県高崎市))
5月9日、群馬合同労組群馬バス分会は24時間ストライキに立ち上がった。ストの突入行動として早朝から11人の組合員が結集し、群馬バス営業所前で労働者に共に立ち上がろうと訴えた。当該の2人の運転手が「長時間労働と低賃金により、バス労働者は闘わなければ生活も健康も安全も守れない」と訴えた。結集した他業種・他職場の組合員も全員が自分の言葉で訴えた。群馬バスの運転手が皆、笑顔で手を振ってエールを送った。その後、高崎駅前で街頭宣伝とアンケート行動を行い、バスの運転手と市民にストへの理解と支援を訴えた。
ストの目的は昨年度の「賞与」の不当な減額を許さないことだ。群馬バスは「餅代」として5万円の支給でごまかした。低業績だからと賃金を削ることは許せない。労働者の賃金を削って業績を上げる会社に対して、労働者は労働組合に団結して闘う以外にない。
群馬バス分会のストは2019年以来だ。当時、群馬バスは雇用契約書に「政府を暴力で破壊することを主張する政党その他団体」に「加入いたしません」「関与・接触いたしません」という誓約事項を書き加えるなどして、群馬合同労組への「過激派」キャンペーンを行った。不当な処分や残業差別など分会つぶしに全力をあげた。
しかし群馬合同労組は負けなかった。ストで闘い、群馬県労働委員会で徹底的に闘い、これらを不当労働行為とする救済命令を勝ち取った。全職場に謝罪文を掲示させ、雇用契約書も書き換えさせた。会社に勝っても組合員の脱退など苦しい時もあった。これも組合の団結で乗り越えた。今回のストはその上に全労働者の生活と未来をかけて勝ち取られた。
メーデーには群馬合同労組主催で30人を結集して群馬バススト突入集会とデモを勝ち取った。コロナ下での戦争・改憲情勢は闘う労働組合を求めている。共に闘おう。
(群馬合同労組執行委員長・清水彰二)