反戦貫き自民・維新と対決 泉佐野市議選 中川いくこさん惜敗

週刊『前進』04頁(3245号02面01)(2022/05/23)


反戦貫き自民・維新と対決
 泉佐野市議選
 中川いくこさん惜敗

(写真 5月8日告示後の選挙期間中、中川さんは市内を駆け巡り反戦を訴えた【大阪府泉佐野市】)

 中川いくこさんを押し立てた泉佐野市議選は、戦争反対を真っ正面から掲げ、全力で闘われました。5月15日の投開票の結果は787票、20位(定数18人)で当選には至りませんでした。悔しい限りです。
 しかし、泉佐野市議選は、ウクライナ戦争が世界戦争に転じつつある中で、戦争反対を貫く決定的な闘いでした。自民党、維新の会、千代松大耕市長の核武装と改憲の攻撃と全面対決する場でした。さらに排外主義の先兵に転落した日本共産党との闘いでした。
 選挙戦では、多くの住民や労働組合の戦争絶対反対の怒りの声との合流がありました。この選挙戦を糧にして、戦争絶対反対の闘いに決起しましょう。
 選挙戦を闘いぬいた中川いくこさんが、全国の闘う仲間に出したお礼の言葉を紹介します。(編集局)

結びついた人々とともに社会を変える闘いつくる 中川いくこ

 ご支援ありがとうございました。悔しいですが今日から頑張ります。
 泉佐野市議選を、改憲・戦争絶対反対、関西空港を戦争に使わせない、維新政治から命を守る、労働者には社会を変える力がある、働く女性の声を届けられる唯一の闘う女性候補と大宣伝し、全力で闘いましたが、787票、20位で落選してしまいました。とても悔しいです。
 応援してくださった労働組合のみなさま、住民のみなさまに勝利でお応えすることができなかったことは申し訳ないと思います。
 しかし、戦争が実際始まった中で、私たちが訴えた内容は、労働者住民にとっていちばん大切なことであり、選挙の場を使って大宣伝できたことは大きな意味があったと思います。戦争絶対反対は、労働者の命と暮らしの根幹の問題です。ロシア・ウクライナ戦争が長引き対中国戦争の動きも強まり、物価高、賃金や年金は上がらず生活が苦しくなる中で、労働者住民は団結して声を上げ闘うことが必要だと多くの人が実感すると思います。
 市役所窓口の独立行政法人化攻撃は、福祉、住民サービスを切り捨て、行政機関を戦争のための機関につくりかえる攻撃です。地域住民や、市役所で働く労働者からも怒りの声が上がっています。民営化とは住民生活の破壊と、労働組合つぶしの攻撃です。コロナで現れた維新政治の本質です。地熱を熱くしたことは、これから活(い)きてくると思います。
 選挙戦を通して、多くの人々と結びつくことができました。千代松市長による保育所と幼稚園の統廃合に反対して200人の市役所前行動の組織者として闘った方は、一部の人の利害を通すための議員ではなく、労働者住民のために動く人に議員になってほしいと強く訴えられました。
 さらに地元の女性が、支持拡大にものすごいエネルギーを発揮してくださいました。育児、教育、仕事、家計のやりくりや家族の食事、健康、介護などを日々気を配ってやり抜いてきた女性が、70代や80代になってもパワフルなこと!! 私も元気ですが、驚きと感動の連続!! 周りの方々と日々信頼関係をつくっていらっしゃる生き方もすごい!! 婦人民主クラブ全国協の旗開きに参加された方は、4月10日の集会にも参加されましたが、残念な結果を報告をすると「また参加するよ」との反応でした。ほかにもたくさんあります。今の政治(市政も)を、世の中を変えなければとの強い思いでいる人々とさらに結びついて、組織と闘いをつくっていきたいと思います。
 今回の選挙戦をきっかけに、もっと闘いをつくっていけるのではと夢と希望が湧いてきました!! 今後を楽しみにしていてください。そしてご指導、ご協力、よろしくお願いします。心より、ともに闘ってくださったこと、ご支援に感謝します。ありがとうございました。
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