戦争と新自由主義に怒りの反撃 全国でメーデー闘争
戦争と新自由主義に怒りの反撃
全国でメーデー闘争
東京
反戦を熱く訴え
(写真 新宿でのリレーアピールの後、全学連を先頭に雨をついてデモ【5月1日 東京】)
東京・新宿では、実行委員会主催の5・1メーデー行動が全世界と連帯する反戦闘争としてかちとられた。時おり激しさを増す風雨の中、300人の闘う労働者・学生・市民が新宿駅東口アルタ前に結集し、三多摩労組交流センターの徳永健生さんの司会でリレーアピールが行われた。 最初に東京労組交流センターの山口弘宣代表が主催者あいさつに立ち、中央メーデーで松野官房長官に発言させた連合、「有事には自衛隊を活用する」と公言する日本共産党を批判し、「自国政府と闘わない反戦闘争などない」と断じた。「労働運動が弾圧された時に世界は戦争に向かう。階級的労働運動を復活させ、クアッド会合とバイデン訪日を許さぬ5・22全国闘争を闘おう」と訴えた。
続いて動労千葉の佐藤正和副委員長が発言した。メーデーの起源として8時間労働制を要求した1886年のシカゴはじめ全米でのストを語り、動労千葉が3月11〜13日にダイヤ改定阻止を掲げて48時間ストを闘ったことを誇り高く報告した。さらに台湾鉄道産業労働組合など台湾の鉄道3労組が5月1日に一斉に休暇届を出した事実上のスト、米アマゾンでの労組結成という歴史的勝利にふれ「全世界のうねりに続きメーデーを闘争の日として復権しよう」と呼びかけた。
改憲・戦争阻止!大行進呼びかけ人の高山俊吉弁護士が発言に立った。「バイデンは何のために日本に来るのか。日米の軍事同盟を強化する会談、さらに豪印を加えた4カ国の軍事会合が予定されている。戦争推進を具体的に検討する会議だ。労働者が立ち上がった時に戦争は止められる。私たちは全世界の労働者とつながっていることを誇りとして闘おう」と熱く語った。
改憲・戦争阻止!大行進神奈川の船木明貴さんは、「日本のウクライナ戦争報道はあまりに一方的だ。プーチンが戦争を始めたことは許せない。だがNATO(北大西洋条約機構)もアメリカもこの事態を見越して着々と対ロシア戦争の準備をしてきた。犠牲になっているのはウクライナとロシアの一般の人々。中国や北朝鮮を悪者として今、改憲、沖縄・南西諸島のミサイル基地化など戦争準備が進められている。戦争につながる一切を拒否して闘うことが、本当のウクライナへの連帯だ」と訴えた。
続いて東京労組交流センター各地区と女性部、星野国賠訴訟を闘う星野暁子さん、東京西部ユニオン鈴コン分会の吉本伸幸さんが発言に立ち、自治体、郵政、医療福祉産別の労働者が、反戦と現場での闘いを結んで勝利する決意を表した。
最後に全学連がマイクを握り、「戦争を止める力は私たちの中にある。戦争準備を許さずデモに出よう」と一同を鼓舞した。
悪天候をついて直ちにデモに出発。繁華街一帯に「戦争反対」「今日はメーデー闘いの日」と声を響かせ行進し、沿道からの注目を浴びた。西口前では右翼の街宣車が口汚く罵声を浴びせてきたが、一指も触れさせずデモを貫徹した。
大阪
労組の力を示す
(写真 大阪では自民党・維新との対決を掲げて梅田へ反戦デモに出た)
関西労組交流センターは5月1日、「反戦メーデーを闘おう」と呼びかけ、大阪での集会とデモを貫徹しました! 集会前には、交流センターの仲間が関西各地のメーデーや街頭宣伝に参加。大阪城公園の連合メーデーでは雨の中でもビラが次々と受け取られ、「労働組合として世界戦争を絶対に止めよう!」という訴えに多くの参加者が聞き入りました。中川いくこさんが市議選に全力で挑戦している泉佐野市にも登場し大街宣。大型スーパー前を赤旗が席巻し大注目でした。
扇町公園での集会では、全国金属機械労組港合同の木下浩平執行委員が基調報告を行いました。木下さんは「戦争は資本家による勢力圏の奪い合いだ。資本家を労働者の力で打倒することこそ、戦争を止める唯一の道だ」と提起し、日本の参戦を絶対に止めようと力強く訴えました。
決意表明では、全日本建設運輸連帯労働組合関西地区生コン支部の武谷新吾書記次長が前日の職場闘争を報告し、「現場の闘いで弾圧をはね返す」と決意を語りました。また、八尾北医療センター労働組合からは澤田祐一執行委員が発言に立ち、地域医療交流会が大阪府庁抗議闘争に決起したことを報告。さらに、関西合同労組からは岡田安昭執行委員が「5・15泉佐野市議選は、沖縄闘争と一体の戦争を止める闘いだ。中川いくことともに全力で闘おう!」と呼びかけました。
最後に全学連が反戦闘争の最先頭で闘う決意を語り、デモに出発です。デモには飛び入りで参加する人が多数! 沿道からも多くの声援がありました。
(関西労組交流センター・冨山小太郎)