5・15沖縄を闘い5・22東京へ 岸田訪沖-「復帰50年式典」弾劾! 会場に迫る怒りのデモを 全学連委員長 赤嶺知晃
5・15沖縄を闘い5・22東京へ
岸田訪沖-「復帰50年式典」弾劾!
会場に迫る怒りのデモを
全学連委員長 赤嶺知晃
沖縄を戦争拠点にするな
米日帝国主義の中国侵略戦争―世界戦争・核戦争を絶対に阻止するため、「復帰」50年目の5・15沖縄現地闘争--5・22首都大デモへの総決起を訴えます。
ロシアのウクライナ侵攻を断じて許すことはできません。その上で、これまでウクライナでの戦争をあおり、今も大量に武器や資金をゼレンスキー政権に供与して戦争を激化・長期化させているのはアメリカ帝国主義です。アメリカは何度も何度もウクライナに働きかけて、軍事同盟である北大西洋条約機構(NATO)への加盟を促し、ロシアに対して戦争を挑発してきたのです。
アメリカ帝国主義こそが戦後一貫して全世界に戦争と戦争挑発を繰り返してきました。日米安保体制のもとで朝鮮やベトナム、アフガニスタン、イラクなど、全世界で戦争をしかけてきたのです。そして沖縄がこの米帝の侵略戦争の出撃拠点とされてきました。この歴史を今こそひっくり返そう。
日本の岸田政権もウクライナに防弾チョッキやドローンを送り、戦争に加担しています。さらに自衛隊をポーランドなどウクライナ周辺国に送って参戦しようとしています。
こうした情勢の中で、何よりも問われていることは米日帝が狙う中国侵略戦争を絶対に止めること、そして沖縄を絶対に戦場にさせないことです。
具体的に米軍の「遠征前方基地作戦(EABO)」という作戦が組まれています。EABOとは、米軍が南西諸島全域に臨時の攻撃拠点を造り、対艦ミサイルなどで中国軍を攻撃するというものです。これは明白に侵略目的の作戦です。南西諸島を戦場にする作戦を想定しながら、自衛隊幹部は「自衛隊には住民を避難させる余力はない。自治体にやってもらうしかない」などと言っています。住民を見殺しにする、沖縄戦を繰り返す----こういうことを日米政府はやろうとしているわけです。
私たち全学連は、この中国侵略戦争、世界戦争を絶対に許さない決意で一貫して闘ってきました。今こそ全国の労働者・学生の総決起が求められています。
青年・学生先頭に闘おう
国土交通相は4月8日、沖縄県が辺野古新基地建設の設計変更を不承認とした処分を取り消す裁決を行いました。このように岸田政権は、「復帰50年」を祝うと言いながら、沖縄の人々の思いを踏みにじる対応をしているのです。
岸田政権は、辺野古新基地建設を単なる基地問題ではなく、沖縄の人々の戦争反対・基地撤去の意思と闘いをたたきつぶし、沖縄を一層の戦争拠点、核戦争拠点とするための階級戦争として仕掛けているのです。
この攻撃と対決して私たちは、昨年から陸上自衛隊勝連分屯地へミサイル配備反対の申し入れ行動をやってきました。自衛隊兵士に「侵略戦争のための銃を握るな」と訴えてきました。
中国侵略戦争を止めるためには、学生・青年が激しく権力とぶつかりながら闘っていくことが必要だと思います。沖縄からすべての基地をなくす闘いはイコール日米安保を粉砕する闘いであり、岸田政権と日本帝国主義を打倒する闘いです。
日米安保体制は戦後、アジアの労働者民衆の闘いを軍事力で圧殺するものとしてありました。また、日本国内での革命的な闘いをたたきつぶすものとしてもあります。その最大の実体が沖縄の米軍基地です。この日米安保を粉砕し、岸田政権を打倒しましょう。戦争に対しては抽象的に平和を対置するのではなく、労働者・学生が戦争協力を拒否し、自国帝国主義を打倒するために闘うことが絶対に必要です。
5・15沖縄闘争は、その突破口を開く歴史的決戦です。今から50年以上前、沖縄では本土復帰・基地撤去の闘いが激しく闘われました。しかしそれに対する1972年5・15沖縄返還=本土「復帰」はまったくペテン的なものでした。米軍基地を固定化し、米軍が密約でいつでも自由に核兵器を持ち込み、使えるものとしたのです。今こそこのペテン的な「5・15体制」を打ち破ることが求められています。
また、中国侵略戦争が近づく中で、沖縄では米軍・自衛隊の事件・事故が多発しています。本土からきた警察官が沖縄の少年に暴行を加え、戦争へ向かう体制の理不尽さが明らかになりました。沖縄の人たちの怒りは高まっています。50年前の復帰運動と同じことが、今問われています。
岸田が沖縄にやって来ることは絶対に許せません。沖縄圧殺のための記念式典を私たちは許さない。中国侵略戦争のために沖縄階級闘争をつぶし、沖縄を出撃拠点、戦場とするための記念式典など、絶対に粉砕しようではないですか!
5月22日には米大統領バイデンが来日します。バイデンと岸田の日米首脳会談は、中国侵略戦争に向けた戦争会談です。5・15沖縄記念式典粉砕と5・22バイデン訪日弾劾―日米首脳会談・クアッド首脳会合粉砕闘争を一体のものとして闘いましょう! 5・22首都東京に全国から総結集し、階級闘争の歴史を塗り替えるような大闘争を実現しましょう。