5・15沖縄-5・22首都大デモへ 戦争会談粉砕へ決意 4・23 反戦の叫び街頭にあふれ

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週刊『前進』04頁(3242号01面01)(2022/05/02)


5・15沖縄-5・22首都大デモへ
 戦争会談粉砕へ決意
 4・23 反戦の叫び街頭にあふれ

(写真 集会後、「戦争反対」を訴えて浅草の街を勢いよくデモする労働者・学生【4月23日 東京】)

(写真 350人が結集し、沖縄の闘いと連帯して反戦の熱気があふれた)


 「改憲・戦争阻止!大行進」主催の「ウクライナ戦争とめよう! 台湾・中国・沖縄を核の戦場にさせない! 改憲阻止!岸田たおせ 4・23集会」が4月23日、東京・すみだリバーサイドホールで開催された。首都圏各地から350人が結集し、集会後には浅草をデモ。5・15沖縄闘争、日米首脳会談・クアッド粉砕5・22首都大デモへ総決起していく闘いとして打ち抜かれた。
 集会は労働者階級の闘いの方向性を鮮明に示すものとなった。戦争激化・拡大の元凶が帝国主義であり、米日帝がウクライナ戦争を激化させながら中国侵略戦争への準備を進めていること、自国政府打倒の闘いが必要なことを深く確信させた。また、各地の大行進運動が新しい仲間を加えて結集し、反戦闘争を大爆発させる出発点を築いた。
 集会のメインは「戦争を止める力はどこにあるか」と題した大行進呼びかけ人の森川文人弁護士の講演だ(要旨別掲)。戦争を必要とする支配階級と労働者階級との階級対立を明らかにし、国家主義・排外主義が支配の手段であることを暴露。「戦争の原因は資本主義にある。私たちは戦争が始まる前の社会に戻りたいわけでもない。今こそ『革命』を訴えよう」という渾身(こんしん)の提起に、会場は大きく沸いた。
 講演に先立ち世界の反戦デモがビデオ上映され、動労千葉から中村仁副委員長がアピールに立った。中村さんは3月ダイ改反対の48時間ストライキを戦時下の反戦闘争として闘ったことを報告。「戦争反対の中身を巡って分岐が生まれている。私たちは労働者階級の立場に立つ必要がある」と述べ、11月労働者集会へ向け「3労組共同アピール」賛同の組織化を訴えた。
 集会の後半は、中国侵略戦争の最前線基地化が進む沖縄の現実に迫り、「復帰」50年5・15沖縄闘争の意義を明確にした。
 宮古島から、「ミサイル基地いらない宮古島住民連絡会」の清水早子さんがオンライン発言を行った。地図や写真を交え宮古島の軍事要塞化の現状が語られた。参加者は、不屈の闘いに応えて全国からミサイル基地絶対反対の声を巻き起こす決意を固めた。
 特別報告では、赤嶺知晃全学連委員長が熱烈なアピール。中国侵略戦争へ向けて日常が「戦場化」する沖縄の現実、辺野古新基地建設、南西諸島のミサイル基地化へ怒りを爆発させるとともに、全学連が闘いを切り開いてきたことを報告。安保粉砕・全基地撤去、岸田打倒の5・15沖縄闘争からバイデン来日と日米首脳会談を粉砕する5・22大闘争への総決起を訴えた。
 首都圏の反基地闘争から大行進神奈川の品川孝司さんが代表して発言。さらに東京労組交流センターからは、首都・東京に巨大な反戦闘争をつくり出すために大行進東京を結成したことが報告され、5・1新宿メーデーが呼びかけられた。
 まとめの発言を、大行進運動呼びかけ人の高山俊吉弁護士が行った。「今の情勢は予定調和ではいかない」と切り出し、日本共産党本部にウクライナ国旗が掲げられていたことに触れて、「闘うはずだった人たちが闘わない」なかで「必ず訴えは響く。賛同者で終わってはいけない。組織者になろう」と訴えた。
 集会後、浅草の街へ勢いよくデモに飛び出した。「戦争反対」のコールが響きわたり、人々の怒りと呼応した。デモの先頭に加わる女性など多数の飛び入りがあり熱い注目を集めた。

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