戦争反対、汚染水流すな 都内でさようなら原発集会

週刊『前進』04頁(3241号04面02)(2022/04/25)


戦争反対、汚染水流すな
 都内でさようなら原発集会

(写真 「汚染水海洋放出反対」「戦争反対」を訴えるデモは沿道の人々の注目を集めた【4月16日 東京都・江東区】)

 4月16日午後、さようなら原発首都圏集会が東京の亀戸中央公園で行われ、自治体、教労などの労働組合を中心に約2300人が参加した。
 福島原発事故から11年、原発事故は何一つ終わっていない。それどころか汚染水海洋放出攻撃がしかけられ、さらにウクライナ戦争で原発が攻撃対象になっている。会場に危機感と怒りがあふれた。
 主催者あいさつを呼びかけ人でルポライターの鎌田慧さんが行い、「ロシアのウクライナ侵略が公然と行われているが、戦争反対の声を上げていく。核に対して核で戦うという安倍元総理たちはまるで水を得た魚のように張り切っている」と、ウクライナ戦争を口実にした侵略戦争体制構築の攻撃を鋭く批判した。
 その後、東電刑事裁判と汚染水放出について福島現地から、今年中に本格操業が狙われている六ケ所再処理工場について青森から、東海第二原発再稼働阻止について、それぞれアピールがあった。最後に呼びかけ人で作家の落合恵子さんがまとめを行い、「ウクライナに15基の原発があるだけでこれだけの恐怖を感じている。では日本はどうなのか。核のシェアリングなんていう元首相を許していいのか、もっと怒るべきだ」と激しくげきを飛ばした。
 会場には参加団体のブースも設置された。NAZENと福島診療所建設委員会もブースを出し「放射能汚染水を流すな全国署名」などの署名を集めた。汚染水海洋放出反対署名が203筆、国鉄解雇撤回署名が130筆、中距離ミサイル配備反対署名が120筆など大きな反響があった。
 集会を終えてデモに出発。NAZENは「とめよう!東海第二原発首都圏連絡会」の隊列のもとでともに闘った。錦糸町までのデモの後、首都圏連絡会は総括集会を開催した。
 NAZEN東京代表の佐藤賢一さんは「私たちの第一の目標は汚染水の投棄を止めること、もう一つは戦争を絶対に止めることだ」と力強く発言した。飛び入りでロシアの青年がウクライナでの原爆使用反対を訴えた。たんぽぽ舎共同代表の柳田真さんがまとめを行い「一番大きいのは『原発が原爆になる恐ろしさ』を世界数億の人が見て知ったことだ」と発言した。
 ウクライナ反戦闘争と汚染水海洋放出阻止の闘いで、戦争体制構築と核武装の衝動を強める日帝・岸田政権を打倒しよう。全原発を廃炉にしよう。
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