汚染水放出反対で一斉行動 福島県庁前で阻止を訴える
汚染水放出反対で一斉行動
福島県庁前で阻止を訴える
昨年4月13日、政府は福島第一原発の放射能汚染水海洋放出を決定した。1年後の4月13日、さようなら原発1000万人アクション実行委員会の「全国一斉スタンディング行動」の呼びかけに応え、全国で多くの闘いが取り組まれた。NAZENふくしまとNAZEN東京は汚染水放出反対の行動に立ち上がった。
福島
絶対反対の声
「福島第一原発の放射能汚染水海洋放出」の政府決定から1年となる4月13日、私たちは海洋放出を絶対許さない決意を込めて福島県庁前に登場した。
それぞれが手作りのプラカードを持ち、段ボール製のゼッケンを着け、NAZENののぼりを立てて抗議活動に入った。すると、すぐに署名隊のところに青年労働者がやってきて署名をしてくれた。準備したビラもほとんどの人が受け取ってくれ、県庁から車で出てきた男性は、わざわざ車を止めて「がんばって」と激励してくれた。走行する車の中から手を振って応援してくれる人など、本当に労働者・市民と一体になっての闘いだった。
リレートークでは「ウクライナ侵略は許せない。それ以上に日帝の核武装は許せない」「ロシアの労働者と連帯して、反戦・反政府で闘おう」「汚染水放出は核戦争への道。絶対阻止しよう」と次々に訴えた。
汚染水放出に向けた攻撃の激しさは福島においては矢継ぎ早だ。4月13日の地元紙・福島民友の報道では「2021年度からの4年間で約430億円の費用をかけ23年春の海洋放出を目指す」という。この日のテレビ放送では、福島の高校生たちが「風評対策」に取り組み「まず知ること」を訴え、それを受けて奈良県の高校の新聞部が協力することを、美談として大々的に取り上げている。こんなことを許しておくことはできない。
しかし、同じく地元紙・福島民報が4月14日の紙面で「理解醸成なお不透明」と言わざるを得ないほど、福島の、そして全国の怒りは大きい。岸田首相は4月5日、全漁連の岸宏会長との会談で「絶対反対」を突き付けられた。福島県内の7割以上の市町村議会で「反対」や「慎重な対応」を求める決議が上がっている。福島と全国の反対の声や行動が、デマキャンペーンまで行わざるをえないところに日帝・岸田政権を追い込んでいると言える。
「ヒロシマ・ナガサキ・ビキニ・チェルノブイリ・フクシマを繰り返すな」の闘いを広げよう。すべての原発を無くして、社会を変えよう。
(福島 柳沢幹男)
東京
阿佐ケ谷駅前
NAZEN東京は杉並区のJR阿佐ケ谷駅南口で「汚染水を流すな!全国署名」活動を行いました。
当日は午後2時から衆院議員会館で原発いらない金曜行動主催の「放射能汚染水海洋投棄反対!共同申入れとヒアリング」が開催され、26団体10個人の申入書を共同で提出しました。ヒアリングでは参加した経済産業省、原子力規制庁、資源エネルギー庁、復興庁、文部科学省だけでなく、呼んでもいないのに来た東京電力に対し鋭い追及がなされました。
汚染水ビラについて「コップで水を飲んでいる図が載っているが、飲んでも大丈夫だと思っているか」との追及に対し、復興庁は「トリチウムは水道水に含まれているので水道水は飲んでも大丈夫という意味。アルプス処理水をそのまま飲むことを表しているわけではない」などと回答、会場から怒りの声がたたきつけられました。
NAZEN東京の仲間も申入書を提出して阿佐ケ谷街頭宣伝に合流しました。
この行動は3・11で開始された「放射能汚染水を海に流すな!全国署名」の東京で初めての街頭宣伝行動です。6人の仲間が参加し署名が10筆集まりました。
3月11日の杉並区議会で、洞口朋子議員は復興庁ビラが小中学校に直接配布されている件を追及しました。杉並区教育委員会は「教育への国家介入ではない」「ビラは適切な内容で回収するつもりはない」と言い切りました。許せません。
「汚染水を海に流すな」国際署名も開始されています。全国で署名運動に取り組み、汚染水海洋投棄を阻止しましょう。
署名用紙はNAZENブログ(http://nazen.blog.jp/)からダウンロードできます。
(NAZEN東京・飯塚淳)