動労連帯高崎がスト JR―TTSのベアゼロに怒り

週刊『前進』04頁(3241号02面02)(2022/04/25)


動労連帯高崎がスト
 JR―TTSのベアゼロに怒り

(写真 TTS熊谷事業所でストライキに突入した木村洋一書記長が、戦時下での春闘ストの目的と意義を述べて、闘いへの支援を訴えた【4月16日 熊谷駅前】)


 4月16日、国鉄高崎動力車連帯労働組合(動労連帯高崎)は春闘ストライキに立ち上がりました。ストライキはJR東日本とJR高崎鉄道サービス(TTS)のベースアップ(ベア)ゼロ回答に対する怒りの決起であり、国鉄闘争全国運動が呼びかけた1047名解雇撤回・全国統一行動の一翼を担っての労働組合再生をめざす闘いであり、ウクライナ戦争が世界戦争を引き寄せている情勢の中での、3月の動労千葉ストライキに続く「戦時下の春闘ストライキ」です。
 当日早朝から組合員と支援が熊谷駅前に結集し、木村洋一書記長がTTS熊谷事業所長に対し、8時10分から午後5時30分までのスト突入を通告しました。
 正午からはJR東日本高崎支社とTTS本社のある高崎駅前で街頭宣伝を行いました。「こんな時にストをやってくれるのね」と手を振って声援を送ってきた女性や、「何を要求してのストライキなの?」と討論になる場面もあり、国鉄解雇撤回署名も集まりました。群馬合同労組など、支援もさらに集まって大いに盛り上がりました。
 夕方にはTTS籠原(かごはら)事業所で、この日夜勤の鈴木喜平委員長が午後6時から翌日2時30分までのスト突入を所長に通告。所長は「直ちに出ていって下さい」と言い放ちました。労組の団結した闘いを本当に恐れています。
 事業所前ではスト突入と抗議のアピールを行いました。鈴木委員長は、これだけの物価上昇でもベアをしないTTSとJRに対する怒りを爆発させました。熊谷地区労、さいたまユニオン、婦人民主クラブ全国協埼玉支部、埼玉労組交流センターが連帯のアピールを行いました。さらに別会場で、ストライキ貫徹集会を打ち抜きました。
 当日は動労千葉をはじめ動労総連合の各組合、漆原芳郎前委員長など、多くの連帯メッセージが寄せられ、延べ18時間のストライキと1日行動をやり抜きました。埼玉の地でも労働運動の再生と11・6労働者集会組織化へ、動労連帯高崎と共に闘いたいと思います。(埼玉労組交流センター事務局・新井拓)

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