関生弾圧粉砕し戦争阻止へ 東京の会総会で新体制を確立
週刊『前進』04頁(3241号02面01)(2022/04/25)
関生弾圧粉砕し戦争阻止へ
東京の会総会で新体制を確立
(写真 関生支部の武谷新吾書記次長が「現場の闘いで決着をつける」と決意を表明【4月17日 東京都千代田区】)
「関西生コン労働組合の弾圧を許さない東京の会」(関生支援東京の会)は4月17日、東京都千代田区の東京しごとセンターで第3回総会を開いた。
戦争国家化許さず労組破壊うち砕け
関生支援東京の会は2020年3月、①全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部に対する弾圧に反対し、②同支部に学び労働運動の再生を目指す——の2点を目的に結成された。それから2年、ロシアによるウクライナ侵攻を奇貨として岸田政権は改憲・戦争に突進している。戦争国家づくりのための労組つぶしとして仕掛けられた関生弾圧の本質は一層鮮明になり、これを打ち砕く反弾圧闘争の死活性も増している。この情勢を見据え、さらに機動的かつ柔軟に運動を展開するため、関生支援東京の会はこれまでの共同代表体制を改め、JAM日本機械工業労組委員長の山口弘宣さんを代表に、東京西部ユニオン鈴木コンクリート工業分会分会長の吉本伸幸さんを事務局長にする新体制を確立した。
共同代表を退く金元重さんが開会のあいさつを行い、正当な労働組合活動を違法視する警察・検察を徹底弾劾し、関生支部と連帯してこれと闘ってきた東京の会の活動を振り返り、「共同代表を退いても一会員として宣伝活動や学習会などに積極的に参加する」と固い意志を表明した。
連帯のあいさつに立った動労千葉の関道利委員長は、戦時下の春闘ストライキとして闘われたJRダイヤ改定阻止のストについて報告し、関生弾圧粉砕、改憲・戦争絶対阻止、新自由主義を終わらせる労働運動の構築に向け、11月労働者集会への賛同署名に総力で取り組むことを訴えた。
名古屋から駆け付けた「関西生コン労組つぶしの弾圧を許さない東海の会」の柿山朗事務局長が、関生支部組合員を招いての学習交流会で、組合員が「関生と連帯する団体が全国にできて私たちも前向きに頑張れる」と発言したことを紹介、「関生をつぶしてなるものか」と声を強めた。
「関生弾圧を考える神奈川の会」の船木明貴さんは、岸田政権が南西諸島を戦場に中国侵略戦争をたくらんでいる情勢だから、関生弾圧を許さず、闘う労組を守りぬこうと強調した。
現場の闘いで弾圧との決着をつける
関生支部の武谷新吾書記次長が特別報告に立ち、自身にかけられた和歌山弾圧での一審有罪判決を弾劾、同時に判決を機に保釈条件が解除され、生コン工場門前での行動などの闘いが縦横無尽に展開できるようになったと述べ、「現場の闘いで決着をつける」と意気高く語った。吉本事務局長が総会提起を行い、関生支部は国家ぐるみの大弾圧に屈せず勝利していると報告した。関生の現場組合員の粘り強い闘いが加茂生コン事件などでの一部無罪判決を勝ち取り、弾圧全体のでっち上げ性を暴いている。労働委員会でも勝利命令が相次ぎ、闘いは反転攻勢に入った。吉本さんは、弾圧につぶされず関生支部が存在し続けていること自体が戦争情勢を打ち破っていると総括し、関生弾圧粉砕の闘いには労働運動を再生する根本的な力があると訴えた。さらに、関生支部と連帯し、鈴コン分会の闘いを徹底的に貫徹すると表明した。
東京東部ユニオンの小泉義秀委員長が、生コン工場へのオルグ活動について報告し、この取り組みを各地区に広げ、東京で関生に続く生コン労組を組織しようと呼びかけた。
藤田正人弁護士が戦時下で労組破壊の弾圧を打ち破ることの意義を強調した。
新代表に就任した山口さんが行動提起をし、11月労働者集会呼びかけ3労組のアピールに全力で応え、弾圧粉砕へ尽力すると表明した。また、JAM出身の芳野友子会長を先頭に自民党と資本にすり寄り総翼賛体制の先兵になった連合を弾劾、連合足下で闘う労働組合をよみがえらせ戦時情勢と対決する決意を示した。
集会後、参加者は靖国通りを通過し神保町に向かうデモに出た。「関生弾圧許さないぞ。労働組合つぶさせないぞ」「戦争反対」のデモコールは多くの人々の注目を集めた。