自衛隊員のみなさんに訴えます 中国侵略戦争の銃を握るな! 世界の反戦闘争と連帯しよう

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週刊『前進』04頁(3240号04面01)(2022/04/18)


自衛隊員のみなさんに訴えます
 中国侵略戦争の銃を握るな!
 世界の反戦闘争と連帯しよう

(写真 3月22日、労働者・学生は沖縄の陸自勝連分屯地に申し入れをするとともに、世界戦争阻止へ自衛隊員に決起を呼びかけた)

 自衛隊員のみなさん、ロシアのウクライナ戦争に加え、米日帝国主義による中国侵略戦争が切迫している。安倍晋三らは「台湾有事は日本有事」と主張し、中国からアジア・太平洋の権益を奪取するための戦争であることを自ら明らかにしている。「自衛」という口実のもと、侵略戦争は全て領土と勢力圏の奪い合いのために行われる。「国家・国民を守る」というペテンで侵略戦争に動員されるのは自衛隊員や労働者だ。自衛隊員のみなさん、侵略戦争のための銃を握るのではなく、共に反戦闘争に立ち、戦争を不可避とするこの世界を変えよう!

戦争で利益を得るのは資本家だけだ

 日本帝国主義は、台湾有事、中国侵略戦争を見据えた南西諸島のミサイル基地化と米軍との合同軍事演習をこの数年間、激化させている。日米一体の激しい戦闘訓練と官民一体の総動員訓練を繰り返している。政府は、24万自衛隊員に「遺書」を書かせ、戦場に赴き「国家に命を捧げる」ことを要求している。それはいったいなんのためか。戦争で利益を得る一握りの資本家、帝国主義支配階級のためだ。そのために侵略戦争で兵士や労働者民衆に犠牲になれ、と言っているのだ。そのような戦争は真っ向から拒否しよう。侵略戦争の銃は握るな! 他国のきょうだいである兵士や労働者民衆に銃口を向けるな!
 今この時も、ロシアのウクライナ侵攻に対して世界中で巨大な反戦デモが巻き起こっている。ロシア国内でプーチン政権の強権的な国内支配のもとにおいてさえ、侵略戦争をやめろ! というデモが闘われている。イタリアやイギリスをはじめ、多くの国で労働者は戦争協力を拒否して闘っている。世界の労働者民衆はすべての侵略戦争に反対している。
 日本の労働者民衆も、自衛隊員のみなさんが中国侵略戦争の戦場に赴くことは百%望んでいない。国家や資本家の利益のための勢力圏と領土拡大の侵略戦争で、自衛隊員や、戦場と化す南西諸島の住民が犠牲となって死ぬことを、日本の労働者民衆は誰一人として望んでいない。
 すべての自衛隊員のみなさんに問いたい。南中国海やインド洋にまで海上自衛隊の艦隊を恒常的に進出させ、中国を第1列島線から排除し、島嶼(とうしょ)防衛とか、島嶼奪還という軍事訓練が日米一体でこの数年間、激しく行われている目的はいったい、何かということだ。それは紛れもなく、米日帝国主義による中国侵略戦争に向けた軍事訓練である。

兵士と労働者民衆は共に闘う仲間だ

 自衛隊員のみなさん、兵士は「軍服を着た労働者」だ。兵士と労働者民衆が一つに団結して闘う共通の相手は、侵略戦争で利益を得る支配階級であり、そのために兵士と労働者民衆に死を強制する帝国主義国家とその政府だ。 
 労働者と兵士の運命は一体だ。コロナ禍で、労働者が資本の搾取や命の危機にさらされているように、今、みなさんはコロナと米日帝国主義の中国侵略戦争の矢面に立たされている。南西諸島の軍事訓練に参加している自衛隊員にコロナ感染症のクラスターが発生しても、日米政府は軍事訓練をやり続けている。兵士の命は二の次なのだ。
 宮古・八重山の地元住民の体を張ったミサイル部隊配備阻止の闘い、通信隊の訓練阻止の抵抗闘争は不屈に闘い続けられている。自衛隊員に、住民は心から「人殺し訓練をやめよ!」と訴えている。しかも防衛省・自衛隊は住民に対しいったいなんと言っているのか! 「地元住民の避難は作戦計画に入っていない」と言い放っている。政府・防衛省は、住民に兵士と一緒に死ねと言っている。沖縄戦の時と同じではないか。政府・自衛隊幹部が守ろうとしているのは一握りの支配階級の利益でしかないのだ。
 兵士組合・兵士委員会を結成し侵略戦争への出撃命令を拒否して労働者・住民の反戦闘争に連帯しよう。
 中国侵略戦争へ向けた南西諸島への異動・配備を拒否しよう! 他国への侵略派兵と反戦デモを弾圧する治安出動を拒否しよう! 住民を監視・弾圧する調査活動を拒否しよう。

戦争に向かう帝国主義を打倒しよう

 自衛隊員のみなさん、労働者民衆に国境はない。国境とは、古今東西、帝国主義国家や大国が、侵略戦争によって線引きしてきたものにすぎない。私たちは国境で分断され、殺し合わされてはならないのだ。兵士は国境を越えて侵略戦争を拒否しよう。労働者階級と兵士が共に闘う敵は、崩壊の瀬戸際にある帝国主義支配階級だ。
 今、世界の労働者は民族や人種の壁を越え、人間として、労働者階級として一つになり、国際的な連帯と団結で侵略戦争に反対して闘っている。世界の労働者民衆、そして日本の労働者民衆は、自衛隊員の反戦決起を呼びかける。自衛隊員が決起すれば、労働者民衆はその決起に必ず連帯・団結し、共に闘う。
 今、人類は二つの道の選択を迫られている。その一つが、第3次世界戦争の道だ。これは核兵器が飛び交う破滅の道だ。台湾有事や中国侵略戦争の戦端が開けば、核戦争に行き着く。絶対に許してはならない。
 もう一つの道は、戦争を引き起こす帝国主義を打倒し、戦争で利益を得るような連中が支配するこの社会を変える革命の道だ。この道こそ世界の労働者民衆と青年の未来を切り開く道だ。世界の労働者民衆はこの第二の道を今、目指している。
 最後に繰り返して訴える。ミャンマーの民衆を虐殺しているミャンマー国軍将校への訓練を、自衛隊員は拒否しよう! 米日帝国主義の中国侵略戦争を拒否しよう! 自衛隊兵士は侵略の銃を握るな!
 自衛隊員は日米軍事訓練を拒否しよう! 治安出動命令を拒否しよう!
 兵士組合、兵士委員会を建設し、自衛隊員の生存権と基本的人権を奪還しよう!
 われわれは全ての自衛隊員とその家族のみなさんと団結し、共に進む。共に闘おう!
〔革共同反軍闘争組織委員会〕
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