エマニュエルと岸田 広島訪問に緊急行動 被爆地の怒り噴出
週刊『前進』04頁(3238号04面03)(2022/04/04)
エマニュエルと岸田
広島訪問に緊急行動
被爆地の怒り噴出
(写真 「ヒロシマは全ての核と戦争を許さない」と訴え【3月26日 広島市】)
8・6ヒロシマ大行動は3月26日、岸田首相とエマニュエル駐日大使の広島・平和公園訪問に対する緊急の抗議街宣を行った。
エマニュエルはバイデン大統領の側近で、対中国侵略戦争網強化―日米同盟強化のために起用された人物だ。シカゴ市長時代は、警察官の黒人射殺事件を擁護し、シカゴ教組(CTU)弾圧を進めた。大使起用に際しては反対運動が起こったほどだ。
そのエマニュエルと岸田が広島・平和公園を訪問した。エマニュエルは、アメリカの原爆投下責任・被爆者抹殺政策に対する責任を開き直った上でロシアを「非難」。そして「『核兵器のない世界』の実現に向かって日米間の連携をさらに強化する」という、アメリカによる核体制の強化を語った。現にバイデン政権は、同日発表のNPR(核戦略見直し)で、核使用を「敵の核攻撃阻止や反撃に限定する」という公約を引っ込めた。米連邦議会では中国本土に対するINF(中距離核ミサイル)の第1列島線配備計画を推進するなど、世界戦争・核戦争へと突き進んでいる。
被爆地ヒロシマは、「全ての核と戦争を許さない」と誓った、労働者民衆の闘いの街だ。日米支配者どもが中国・ロシア・北朝鮮の核兵器のみを批判し、自らの核体制を「抑止のため、平和のため」と正当化する街では断じてない!
岸田も「被爆地出身の総理大臣」「核なき世界の実現こそライフワーク」というペテンで日米核安保体制の強化、自衛隊強化・改憲を推進している。絶対に許せない。この日の緊急行動では、中国侵略戦争に向けた日米共同作戦計画=遠征前方基地作戦(EABO)とINF配備を暴露し、被爆地ヒロシマから岸田政権打倒を呼びかけた。
今年の8・6ヒロシマは、沖縄・岩国の怒りと結びつき、岸田政権と真正面から対決する日として闘おう!
(8・6ヒロシマ大行動実行委員会 K)