「ロシア人は戦争に反対だ」 国境越え全世界で反戦闘争

発行日:

週刊『前進』04頁(3237号02面02)(2022/03/28)


「ロシア人は戦争に反対だ」
 国境越え全世界で反戦闘争

(写真 ロシア国営テレビのニュース番組放送中に、キャスターの背後で反戦を訴えた番組編集者マリーナ・オフシャンニコワさん。手書きのボードにはロシア語と英語で「戦争反対」「プロパガンダにだまされるな この人たちはあなたにうそをついている」「ロシア人は戦争に反対だ」とある【3月14日】)

(写真 ロシア第2の都市・プーチンの故郷のサンクトペテルブルクで、ウクライナ侵攻当日の2月24日に行われた反戦集会)

(写真 反戦集会で「ロシア人であることを恥ずかしく思う」「戦争反対」のボードを掲げる人々)


 ロシア・プーチン大統領によるウクライナ侵攻から1カ月。これに対し、アメリカや欧州連合(EU)、日本などの政府はロシアへの経済制裁とウクライナへの軍事的な支援がこれに対する唯一の方策であるかのように宣伝している。しかしこれは、原発も戦場となる中で急速に切迫する世界戦争・核戦争の危機を深めるものでしかない。
 その一方で全世界の人々が反戦行動に立ち上がっている。ロシアでは、厳しい弾圧と報道規制を打ち破り、多くの人々が命がけで声を上げている。捕虜となったロシア軍の兵士は「ロシア国民が蜂起してプーチン大統領を打倒しなければならない」と語っている。
 北大西洋条約機構(NATO)の強化と東方拡大、イラク・アフガニスタン侵略戦争などへの自国の参戦を目にしてきた欧州の労働者たちも、ウクライナ・ロシアの労働者民衆と連帯し「これは資本家の利益のために労働者同士を殺し合わせる戦争だ」と、自国の参戦反対・軍事費削減を訴えて行動に立っている。
 経済制裁や軍事支援、外交交渉ではなく、労働者階級の国境を越えた団結こそが戦争を止める力だ。

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