3・11反原発福島行動 海外からのメッセージ
3・11反原発福島行動
海外からのメッセージ
3・11反原発福島行動22に寄せられた海外からの連帯メッセージの要旨を紹介します。(編集局)
ドイツから
■ゴアレーベン核廃棄物処分場建設反対同盟・前委員長 ケアスティン・ルーデックさん
ゴアレーベンの私たちはみなさんとともに要求します。「放射能汚染水の海洋投棄反対!」と。
ウクライナでの戦争は、軍事的攻撃に際して原発というものが危険をさらに高めてしまうことを明確に示しました。原発とは、カチカチと音を立てている時限爆弾なのです。
私たちが3・11に思いをめぐらすとき、みなさんのことをよく考えます。私たちは、原子力に対する闘いにおいて相互に結びついており、みなさんはドイツでの闘いにも力を与えてくれています。その闘いとは、核と原発のないより良き世界をめざすものです。
■IPPNW(核戦争防止国際医師会議)ドイツ支部所属 小児科医アレックス・ローゼンさん、ポールマリー・マニーレさん
原発大事故から11年。日本政府は意識的に住民を健康被害にさらしています。
2014~19年に30万人の子どもたちの間で138人が、がんないし疑いと診断されました。事故以前、日本で25歳以下の甲状腺がん罹患(りかん)率は10万人につき年間0・59人。福島では14~19年で11人程度でいいはずです。青少年の甲状腺がんと被曝との間には因果関係があります。
気候問題で原発賛成論者は「原発はCO2の排出量が少ない」と強調します。過酷事故を起こせばどれだけ人々が苦しむか----このことを否定しているのです。放射能で被害を受けた日本の人びととの全面的な連帯が必要です。
ウクライナでの戦争は、原発とは常に危険なものであることを示しています。
韓国から
■韓国反核医師の会・運営委員 金益重さん
日本政府は本当の意味での事故の収束の仕方をいまだに分かっていません。事故の収束は被曝量を減らすことにあるという、ごく単純な事実にまだ気付いていないのです。
福島の苦しみはこれからも続くものと思われます。だからこそ福島の声が大切なのです。皆さんの声は、世界中の人々の大きな学びになっています。福島はこれからも全人類の師にならなければなりません。