原爆ドーム前で記者会見 「核戦争を絶対許さない!」 ヒロシマから全世界へ訴え
週刊『前進』04頁(3235号03面01)(2022/03/14)
原爆ドーム前で記者会見
「核戦争を絶対許さない!」
ヒロシマから全世界へ訴え
(写真 被爆者を先頭に原爆ドーム前で記者会見【3月3日 広島市】)
ロシア・プーチンのウクライナ侵略戦争が激化の一途をたどっている。ウクライナ人民に再び核の惨禍が強制されるなど、絶対に許すことができない。また、アメリカ大統領バイデンは一般教書演説で「これは民主主義対専制主義の闘いだ」と世界を恫喝(どうかつ)し、対ロシア非難・制裁で結束強化を図っている。
ウクライナ侵略戦争は世界核戦争―第3次世界大戦にもつながりかねない。今すぐにこの戦争を止めなければ!という思いから、広島の被爆者、被爆2世・3世の9人が呼びかけ人になり、3月3日に緊急声明(前号に掲載)を発することになった。当日夕方5時30分からの原爆ドーム前記者会見は、呼びかけ人を先頭に参加者が次々と思いを語り、世界中の労働者民衆に反戦反核への決起を呼びかけるものとなった。
特に、安倍元首相の行った「米軍との核共有」発言をヒロシマから厳しく弾劾した。今、岸田首相が国会などで安倍発言の「火消し役」を担っている。しかし実際には、岸田政権は中国侵略戦争に向けた沖縄・岩国への中距離核ミサイル(INF)配備や原子力潜水艦に転用可能な小型モジュール炉開発を進めるなど、日本の核武装への準備を進めている。これについても鋭く批判した。
この日は緊急の呼びかけにもかかわらず、原爆ドーム前には飛び入りも含めて40人が参加。仕事帰りの多くの人もチラシを受け取り、気持ちを共にした。新聞やテレビも多数取材してくれ、中には全国報道したところも。そのニュースを見た人から励ましのメールも届いており、被爆地から声を上げる重要さを改めて実感している。
8・6ヒロシマ大行動実行委員会が呼びかけているINF配備反対署名を、今こそ全国で集めてください!
(8・6ヒロシマ大行動実行委員会 K)