防衛省は国軍支援をやめろ
　在日ミャンマー人と共に抗議行動

　３月１日、ミャンマー連帯行動実行委員会の主催で防衛省への抗議申し入れ行動が行われた。
　昨年２月１日のクーデター以来、ミャンマー国軍は１５００人以上の人々を虐殺し、今なお１万人近くが拘束されている。在日ミャンマー人たちは本国での闘いと心を一つに、コロナ下でもさまざまな行動に立ち上がっている。しかし日本政府は恥知らずにも、このクーデターと残虐な弾圧を非難することなく、一貫してミャンマー人民の命がけの闘いに敵対している。
　とりわけ防衛省は国軍の幹部や幹部候補生らを防衛大学校や防衛研究所、自衛隊の幹部学校などに特別待遇の「留学生」として受け入れており、現在在籍する10人のうち４人はクーデター後に受け入れていたことも判明した。ここでの実弾射撃や戦闘訓練を含めた「教育」とは、殺人訓練、クーデター圧殺の支援以外の何物でもない。にもかかわらず外務省や防衛省はすでに、来年度の留学生受け入れに向けて国軍とのやりとりを始めているという。
　３月１日には全学連を先頭に首都圏・関東から約80人が駆けつけ、在日ミャンマー人と共に、国軍の人民虐殺に加担する防衛省に怒りの声をたたきつけた。
　冒頭に、司会を務めた「外登法・入管法と民族差別を撃つ全国実行委員会」の鎌田由子さんが「日本政府は国軍への支援を継続し、防衛省は国軍の兵士を留学生として受け入れ、訓練を行ってミャンマーに殺人部隊を送り込んでいる」と弾劾。ミャンマー連帯行動実行委員会、動労千葉がそれぞれ国軍留学生受け入れ中止を求める岸信夫防衛相あての申入書を読み上げ、対応した職員に手渡した。特に、２０１５年以降にカリキュラムを終えて帰国した20人が配属されている部隊を明らかにするよう求めた。
　続いて在日ビルマ市民労働組合のミンスイ委員長、マテンテンウ書記長が「防衛省がミャンマーの軍事独裁を支え、ミャンマー人たちを殺している」「みなさんと共に抵抗を続けていく」と固い決意を語った。
　全学連、婦人民主クラブ全国協議会、改憲・戦争阻止！大行進神奈川、労働者兵士行動委員会の仲間が、ミャンマー国軍を支える防衛省を弾劾し、ロシアのウクライナ侵攻に乗じて核武装・参戦国化と中国侵略戦争を狙う岸田政権を打倒するために闘うと述べた。
　動労千葉の中村仁副委員長は、労働者の国際連帯で虐殺と戦争を止めようと力強く訴えた。全国労組交流センターの飯田英貴事務局長は、「エッセンシャルワーカーとして働いてきた在日ミャンマー人労働者の多くが非正規職として劣悪な労働条件のもとにおかれ、現在のコロナ下で真っ先に解雇されようとしている。一人の解雇も許さず闘う」と決意を語った。
　最後に防衛省に向け「防衛省は国軍支援をやめろ！」「ミャンマー民衆と共に闘うぞ！」とシュプレヒコールを上げ、行動を締めくくった。在日ミャンマー人と団結して闘おう。