NAZENヒロシマが総会 分断許さず反被ばくで団結を
週刊『前進』04頁(3233号03面02)(2022/02/28)
NAZENヒロシマが総会
分断許さず反被ばくで団結を
(写真 意気高くかちとられた第11回総会【2月11日 広島市】)
2月11日、広島市で「『黒い雨』勝利判決から全ての原発・核体制の廃止へ!分断ゆるさず『反被ばく』で団結を!」と題して、NAZENヒロシマ第11回総会が開催された。
冒頭、広島経済大の学生が制作した映像作品『黒い雨から76年/短命村と呼ばれた里から』を上映(ユーチューブで配信中)。続いて、安芸太田町議会議員の大江厚子さんが報告し次のように訴えた。
「黒い雨被爆者の長い闘いがついに内部被曝を認める高裁判決を引き出した。この闘いのバトンを受け取って、長崎、福島、あらゆる被ばく者への医療・生活補償を勝ち取ろう。1月に提訴された『311子ども甲状腺がん裁判』を絶対に勝利させよう。さらなる被曝を生みだす福島原発事故の汚染水海洋放出に反対しよう」
基調報告を呼びかけ人の渡子健さんが提案した。
「広島選出の岸田政権は改憲・核武装を狙う原子力推進政権である」と断罪。被曝と健康被害をめぐる攻防として、「①汚染水海洋投棄、②甲状腺検査縮小・廃止と若者の決起、③帰還困難区域解除と避難者追い出し訴訟、④黒い雨訴訟と被爆者認定指針『改訂』問題」を挙げ、「それぞれの闘いは内部被曝を問い、国家補償を目指して全面的に対決するしかない点で原則を共有しており、職場や学校、地域の問題として共に取り組み、団結をつくっていける。その確信を持てるような今年の活動にしていこう」と訴えた。
また、黒い雨被爆者健康手帳交付をめぐり、国の指針を受け入れ被爆者への新たな分断に加担する広島県・市への抗議の申入書を、参加者で採択した。
意見交換では、長年反原発運動を取り組んできた方から、岸田政権の原発推進政策の中で、島根原発をめぐって住民投票を求める市民運動と中国電力の再稼働の動きが強まっていることが報告され、「こういう集会を各地で持って反原発の世論を示そう」と決起が呼びかけられた。
学生からは「広島の被爆者がデモや集会の先頭に立っている姿を見たのが反原発の活動に入るきっかけだった。岸田打倒は若い世代にとって過激ではない。それぐらい言わなきゃ今の世の中変えられない。改憲・軍事費2倍化など許さないと広島から発信していこう!」と発言があった。
反原発は核体制・核戦争阻止の運動と一体だ。分断を許さず「反被ばく」で団結し、「汚染水海洋投棄絶対阻止」「改憲・核武装の岸田打倒」の闘いを!
3・11福島へ、共に闘おう!