3労組が並び関西国鉄集会 ダイ改阻止・関生弾圧粉砕へ
3労組が並び関西国鉄集会
ダイ改阻止・関生弾圧粉砕へ
2月16日、大阪市・港区民センターで関西国鉄集会が120人の結集で開催されました。11月労働者集会を主催する動労千葉、全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部、全国金属機械労組港合同の3労組が、「新自由主義を終わらせる階級的労働運動の再生」を呼びかけて一堂に会する歴史的な集会となりました。
開会あいさつに立った港合同の中村吉政委員長は、「港合同は1970年代の倒産攻撃・労組壊滅攻撃との死闘に勝ちぬいてきた。この闘いを次世代に継承することが我々の使命」と決意を語りました。また、関西生コン支部の闘いを「多くの犠牲を払って組織を守りぬき勝利を引き寄せた」と敬意を込めてたたえました。さらに、全国最悪のコロナ被害を大阪で引き起こしている維新の会を痛烈に批判し、「本日の集会を通して団結をさらに打ち固めよう」と呼びかけました。
満場の拍手に迎えられて特別報告に立った動労千葉の関道利委員長は、国鉄解雇撤回闘争は全労働者の団結と権利のかかった闘いであり、全国の支援を力に変えて闘われてきたと強調し、「勝利まであと一歩。新自由主義の矛盾は大恐慌とコロナであらわになり、それは全面崩壊の過程に入った」と述べました。また階級的労働運動の再生と一体のものとして、改憲・戦争阻止へ沖縄闘争を全力で闘おうと訴えました。
さらに「鉄道の歴史始まって以来の大転換」として職名廃止・「業務融合化」の攻撃があると指摘し、JRの体制崩壊的危機を逆手に取った攻撃にストライキを構えて対決し、ダイ改阻止と春闘の決戦に立つと宣言しました。最後に「『11月労働者集会』25年3労組共同アピール」を武器に、1年間の実践を通じて11月集会への大結集を組織しようと呼びかけました。
関西生コン支部を代表して特別報告に立った武谷新吾書記次長は、昨年10月に湯川裕司新委員長体制を打ち立てるとともに、関西労組交流センターとの共同闘争によって切り開かれた反転攻勢で、多くの成果と勝利を実現したと総括しました。そして「現場闘争・組織拡大で結果を出す。ストをはじめとする大衆行動で弾圧を打ち破り決着をつける」とアピールしました。
動労西日本の山田和広書記長が基調報告で、ウクライナをめぐる戦争の切迫と中国侵略戦争に向けた岸田政権の改憲策動に対し、「国鉄決戦と関生弾圧粉砕を軸に階級的労働運動が社会の前面に登場する時」と訴えました。また全産別でかけられている非正規職化・労組破壊との攻防の最先端にJR3月ダイ改決戦を位置づけ、「3労組声明」を武器に全力で闘おうと呼びかけました。具体的方針として中労委反動命令の取り消しを求める動労総連合の裁判勝利へ、東京地裁あて署名の一層の拡大、関西生コン支部が5月28日に開く弾圧粉砕集会への総決起、3月9日のJR西日本本社前行動を訴えました。
各労組からの決意表明で、高槻医療福祉労組の村山裕子委員長が、コロナ感染拡大と医療崩壊に対して闘われた昨年の病院ストの地平に立ち、医療労働者の怒りを組織すると決意を語りました。
日教組奈良市の有田雅行委員長は、コロナ下での教育現場の闘いを報告し、今こそ教育労働者が差別・排外主義との闘いの先頭に立つと表明しました。
関西合同労組を代表して発言した中川いくこ泉州支部書記長は、維新と徹底対決する泉佐野市議選に挑戦する決意を述べました。
大阪市職の赤田由行さんは、連合の産業報国会化を阻止し、自治労を闘う労組につくりかえるため、会計年度任用職員制度絶対反対で闘いぬくと訴えました。
全学連の学生は労働者の解雇撤回闘争に学び、京大処分撤回・学生自治会建設へ闘い、沖縄闘争の最先頭に立つ決意を述べました。
関西労組交流センター共同代表の木下浩平さん(港合同)がまとめの発言に立ち、「本日の集会で、戦争に向けた激しい攻撃をいかに打ち破るかを示した。3労組の存在と闘いが労働者階級の揺るぎない結集軸になる。決戦に次ぐ決戦を貫き11月集会1万人結集に挑戦しよう」と全体を鼓舞しました。
(関西労組交流センター・西納岳史)