改憲・戦争巡り区長追及 杉並区議会 洞口区議が一般質問

週刊『前進』04頁(3232号04面02)(2022/02/21)


改憲・戦争巡り区長追及
 杉並区議会 洞口区議が一般質問

(写真 杉並区役所前で「改憲・戦争を止めよう」と区民に訴える洞口朋子区議【2月15日】)

 2月15日、杉並区議会の2022年第1回定例会で洞口朋子議員が一般質問に立ちました。
 洞口議員は戦争絶対反対・非正規職撤廃の立場から①岸田政権による改憲・戦争政策に対する区長の政治姿勢②新型コロナ感染症対応③会計年度任用職員制度、の3点について質問しました。
 冒頭から、岸田政権による「敵基地攻撃能力の行使」発言や経済安全保障推進法案、日米軍事演習の強化などによって社会全体を戦争に動員しようとしていることを弾劾。岸田政権は明白に中国侵略戦争と改憲・核武装に突き進んでおり、こうした情勢下で「区長は行政の長として改憲・戦争に反対の姿勢を明らかにすべき」と田中良区長に迫りました。
 答弁した区職員は「杉並区は平和都市宣言を行っている」とはぐらかしました。洞口議員は再質問で「田中区長が立場をはっきりさせるべきだ。中間的立場などありえない」と鋭く追及しました。田中区長は現実の戦争危機に一言も触れず「洞口議員はあらゆる戦争に反対と言うが、革命戦争はどうなんですか」とすりかえようとしました。
 コロナ感染対応をめぐっては「政府や小池都知事、そして田中区長による保健所体制の縮小・職員の削減と非正規職化が医療崩壊をもたらしている。さらに小池都知事による都立病院の独法化に対して、『不安がある』などと言う田中区長のあいまいな態度は許せない」と追及しました。
 さらに会計年度任用職員制度について、現場労働者から発せられている怒りを紹介し、「杉並区で働くおよそ2500人の会計年度任用職員が一体なぜ正規ではなく1年更新の不安定雇用なのか。全員を正規で雇え 」と訴えました。
 この3点の質問に対し、区は核心的部分には一切触れずごまかしの答弁に終始しました。
 今定例会は「外国人に参政権を与えるな」「尖閣諸島を守れ」など極右議員による排外主義扇動が吹き荒れ、戦争情勢下の議会となっています。洞口区議と共にあらゆる現場から戦争・改憲を阻止し新自由主義を打ち破る階級的労働運動をつくり出しましょう。
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