北海道で国鉄集会開く 路線切り捨てを許さず

週刊『前進』04頁(3232号03面03)(2022/02/21)


北海道で国鉄集会開く
 路線切り捨てを許さず

(写真 「解雇撤回」を誓い国鉄集会【2月13日 札幌市】)


 2月13日、札幌市内において「北海道国鉄集会」を開催し、3時間に及ぶ熱気に満ちた集会となりました。主催は国鉄闘争全国運動・北海道。
 講演は札幌学院大学・浅川雅己教授(JR北海道研究会)。タイトルは「新自由主義政策と国鉄分割・民営化~地域社会を支える柱としての鉄道」。新自由主義は社会の存続性を解体すること、路線廃止は人間が生きるための権利である「交通権」を奪い取るものであり、労働運動は資本との対抗性をもち、かつ社会を変革しうることを明快に訴えられました。
 続いて動労総連合の片峯潤一さんが国鉄闘争の報告を行いました。新自由主義の崩壊過程で起きている関西生コン支部への戦後最大の労組弾圧や、JR東日本の業務融合化攻撃。これらには中国侵略戦争とも一体で連合的な労働組合さえも認めないという労組解体の意図が貫かれており、この攻撃に対し、階級的労働運動の再生を掲げて25年の節目を迎える11月集会を1年かけて成功させようと訴えました。報告はまた、1047名闘争が「勝利まであと一歩」と深く確信させる内容でした。
 連帯あいさつにつづき、自交総連さくら交通労組河野晃興委員長が「北海道から新自由主義を打倒する階級的労働運動をつくりだす」をテーマに特別報告。タクシー労働者との議論を積み重ねながら団結を強化していく現場の闘いは教訓に満ちたものでした。またコロナ第6波での職場の苦闘に対し、「今こそ時代認識を現場労働者に全面的に訴えて、実感としてつかんでもらう努力が必要だ」との決意を語りました。
 自治体労働者からの米日による中国侵略戦争に反対する自治体労働運動の重要性を踏まえた決意を受け、最後に北海道労組交流センター代表である私が「2月6日の過去最多の大雪による札幌発JRの2日間全面運休は、分割・民営化が間違っていたことを表し、国策によって北海道の鉄道切り捨てにつながっていく。このことを道民に強く訴えていく」と確認した上で、「11月労働者集会」25年3労組共同アピールを読み上げ、全体で確認しました。
 北海道の地方崩壊の現状を加速させる路線切り捨てを阻止すべく、何としてもJR職場からの決起をつくり出す決意です。
(北海道労組交流センター代表・城地良和)

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