団結ひろば 投稿コーナー

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週刊『前進』04頁(3231号04面04)(2022/02/14)


団結ひろば 投稿コーナー

(写真 米軍キャンプ・シュワブ前【1月24日】)

大学で軍事研究反対の集会
 岡山大学 丹野 翠

 去る1月20日、岡山大学全学連主催で軍事研究に反対する集会を行い、大注目の中で学内デモと抗議の申し入れをやり抜きました。岡山大学生、医学部職員組合の他に広島大学や首都圏の全学連の仲間、自治労倉敷や動労西日本からの応援があり、リレートークでは軍事研究反対、改憲・戦争阻止、そして岸田打倒を訴えました。恐れをなした大学当局は卑劣にも警察権力を大学構内に招き入れましたが、怒りのシュプレヒコールで権力は撤退。これは大学・国が国家暴力を使ってでも軍事研究を進める、戦争を起こす立場を明確に表したものです。絶対に許せません。
 岡山大学は防衛省の安全保障技術研究推進制度に毎年応募してきた、軍事研究推進の最先頭に立っている大学です。中でも特徴的なものは、極超音速飛行物体(マッハ7・0)の飛行試験です。大学当局は「基礎研究だから軍事研究ではない」などとふざけた弁明をしていますが、まったくの詭弁(きべん)です。
 極超音速というのは、迎撃のためでさえない敵基地攻撃能力、侵略戦争のための技術に他なりません。年頭の2プラス2でも、米日帝国主義国間で極超音速兵器に対処する研究開発が明言されています。それはEABO(遠征前方基地作戦)で構想されているように、労働者人民の命などお構いなく極超音速兵器を撃ちあう、ということです。これに大学が率先して加担している現状を何としても変えたいと思います。
 沖縄が中国侵略戦争の最前線基地にされようとしていることに反対し、岡山大学からも1月23日、24日の沖縄闘争に参加しました。岡山大学の軍事研究を徹底的に弾劾し、今夏の研究応募阻止を闘う決意です。

戦争が目の前にあると実感
 首都圏・学生 瀧川すみれ

 1月23日、24日の沖縄現地闘争を闘いました。琉球新報報道本部長・新垣さんの講演では、『帝国主義論』(レーニン著)で言われるような世界の再分割がどのように行われるかを資本家階級側の理論から学びました。対中国侵略戦争で具体的にどのような利益が得られるか、中国からの「侵略」と規定されがちな領海侵犯がなぜ行われるのかなど勉強になりました。
 軍事的緊張のある2カ国の対談や条約は、ポジティブな言葉で語られる反面、戦争が間近に迫っていることを示しています。しかし今の日帝はそんな建前すら投げ捨てて戦争に突き進んでいます。新垣さんが「安倍、菅、岸田は軍事クーデターを目論む軍人のような口ぶり」と評したように、本当に戦争が目の前にあることをひしひしと感じます。メディアは盛んに中国脅威論を囃(はや)し立てますが、新垣さんのお話も武器にして次の沖縄現地闘争に向けて、学生をたくさん組織したいです。
 本土ではほとんど感じることのできない戦争の危機感を、沖縄の人々は強く共有していました。人通りの少ない中で右翼の妨害があっても、署名やビラに応えてくれたりそのまま立ち話になるなど、沖縄人民の怒りに触れることができました。この怒りを本土に持ち帰り、ちょうど始まっている各大学の入試情宣で演説したいと思います。

沖縄に応える本土の運動を
 広島大学 三輪歩夢

 改憲・戦争国家化、沖縄の基地強化が急速に進められるなかで沖縄に行ってきました。沖縄で何ができるか。そして沖縄から帰ってきた後に自分の学園で何ができるか。このことを考えない日はありません。激動の戦争情勢と対峙し、今の経済危機の突破を戦争に見いだすしかない新自由主義に対して学生・労働者の団結でこれを打倒する運動体が求められていると、日に日に思います。
 沖縄から自分の現場に帰って、例えば『国家と革命』(レーニン著)の学習会をしていても、そこに書かれている、日和見主義やそれに対する革命家の具体的な任務について議論する際に、今の情勢の話を率直に出したほうがむしろ話が通じて議論が深まるくらい、今が戦争と革命の時代であることは間違いありません。
 今回もそうですが、これから先、ますます深まる戦争情勢のなかで運動として登場していくことが、沖縄だけでなく全国の反戦の機運を相互促進的に高めていきますし、そうしないといけないと強く感じます。
 厳しい現場で闘い続けている沖縄の人々に敬意を表すとともに、それに応えられる本土の運動をつくりあげていく決意を固めた2日間でした。

奈良で新たな星野闘争開始
 奈良 喜連川定正

 奈良で1月22日に「星野文昭さんをとり戻す会」が立ち上がり、結成総会を開催しました。
 奈良における星野運動が大きく動いたのは、2021年でした。青年の仲間が「星野闘争に取り組みたい」と立ち上がり、5年ぶりの絵画展「星野文昭★暁子 絵と詩展in奈良」を7月23、24両日、近鉄奈良駅近くの商店街にあるギャラリーで開催し、約70人が来場しました。
 この絵画展の企画・準備・運営を担ったのは、第一に改憲・戦争阻止!大行進奈良に結集している労働者です。大行進奈良は吉田生コン解雇撤回闘争に取り組んできましたが、共に闘ってきた関西生コン支部奈良ブロックの仲間が運営を共に担ってくれました。
 第二に地元の報道機関の仲間です。チラシの制作や、広報などの新聞記事の執筆を担ってくれました。奈良・星野文昭さんをとり戻す会の結成総会は、これらの1年間の闘いと取り組みを集大成したものです。
 中国侵略戦争情勢下で沖縄を再び戦場にしない反戦平和・沖縄闘争を、職場における闘いと一体で取り組んでいくこと、星野さんの「人間が人間らしく生きていくことができる社会」の実現に向けてその遺志を引き継ぎ闘っていく決意が、参加者から次々と表明されました。参加者全員の熱気にあふれた、とても感動的な集会になりました。
 とりわけ絵画展開催を担った仲間が地元報道機関の企業内労働組合の委員長選挙に立候補し当選しました。星野闘争と職場での階級的労働運動が結合し、大きな前進を勝ち取ることができました。
 総会では、奈良の地において沖縄闘争と一体で絵画展開催などの星野闘争に取り組むこと、関西各地での星野運動と連帯し関西連絡会に合流すること、とりわけ5・15沖縄闘争に決起することを確認しました。

学生よ、共に立ち上がろう
 元岡山大学 A

 日々「前進」の発行、配達を担っている方々、ありがとうございます。
 昨年は学生の闘いが大いに盛り上がったように感じます。その学生達に自身の体験を少し紹介します。1985年10・20を事あるごとに思い出して武者ぶるいしています。
 ほとんど何も武装しておらず(理論武装等)、10・20三里塚闘争に決起しました。出撃時の集会参加者の声援はまさに大声援の中、甲子園のバッターボックスに立つ思いでした。
 「ここから一切が開ける...」(ちなみに高校時代は硬式野球部補欠)戦闘の結果は、上あごにガス銃による骨折負傷を負い、入院を強制されました。この根底にあるものは、戦争に反対する、声を上げるだけでは何も変わらない。「成田空港二期工事阻止、国鉄分割・民営化阻止」との命題を自分自身の精神に染み込ませ闘い取った。
 国破れて山河あり、の如く、「国破れて労働者あり」との志を持つべきではないか。そのためには理論武装を高め、健康に注意を払うことに尽きる。
 1970年代から革命情勢といわれる時代が続いてきた。このような緊張した意識をもつことが大切ではないか。学生よ共に立ち上がろう! 「共に立て 時代を開く 全学連」
(85年10・20三里塚全学連行動隊員)

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