侵略戦争に加担する日本共産党 衆院で「人権決議」 「中国非難決議とすべき」と先頭切って翼賛勢力に転落

週刊『前進』04頁(3231号03面02)(2022/02/14)


侵略戦争に加担する日本共産党
 衆院で「人権決議」
 「中国非難決議とすべき」と先頭切って翼賛勢力に転落


 「新疆(しんきょう)ウイグルにおける深刻な人権状況に対する決議」が2月1日、衆議院本会議で、れいわ新選組を除く与野党全党派の賛成で可決された。
 これは、米日帝の中国侵略戦争に向けての攻撃の一環であり、「人権」を振りかざして中国を敵視する挙国一致体制をつくろうとする策動だ。もとより、中国スターリン主義権力による民族抑圧、人権侵害、武力弾圧は、断罪されなければならないが、それは人民の国籍、国境を越えた闘いによってなしうるものである。帝国主義権力と一体となって、声を上げるなど論外である。
 ところが日本共産党は、「中国政府による深刻な人権侵害に対する非難決議とすることを明確にするべきだ」、つまり不十分な決議だという意見を付した上で、決議案に賛成した。戦争翼賛勢力に完全に転落したのだ。
 この決議の推進者は、中国侵略戦争を推し進める日帝政府・自民党であり、現に「敵基地攻撃能力」を掲げて軍拡を推進し、沖縄基地を強化し南西諸島のミサイル基地化を推進している張本人たちである。だいたい、「南京大虐殺はなかった」などと恥ずかしげもなく歴史を改ざんしようとしている連中が、どうして「人権」などと口にすることができるのか。日本国内で、外国人労働者に対して何をやっているのかは名古屋入管に殺されたウィシュマさんを見れば明らかではないか。中国に侵略戦争を構え、国内では労働者人民に人権無視の抑圧を実行している支配階級を弾劾するのではなく、一緒になって排外主義の合唱をしているのが日本共産党なのだ。
 また日本共産党は、「佐渡金山」世界遺産登録推薦(「焦点」参照)の動きについて1月29日、志位和夫委員長の談話を発表、「佐渡金山は世界文化遺産として推薦に値するもの」という前提で、「(そのためには)戦時中の朝鮮人の強制労働の歴史を認める必要がある」と語った。政府を後押しする側に立ち、そのたくらみを成功させるための「助言」を行っているのだ。「世界遺産に推薦」など、日帝の狙いを見れば真っ向から粉砕以外にないではないか。今や、日本共産党は中国侵略戦争の翼賛勢力に完全に転落した。断じて許せない。
このエントリーをはてなブックマークに追加