海洋放出を絶対止める 福島県庁前行動・申し入れ
週刊『前進』04頁(3228号04面02)(2022/01/24)
海洋放出を絶対止める
福島県庁前行動・申し入れ
(写真 「汚染水の海洋放出絶対阻もう」の訴えが共感を呼ぶ。左の宣伝カーが「望郷の牛」をけん引【1月13日 福島県庁前】)
1月13日、「1・13県庁前行動実行委員会」による放射能汚染水の海洋放出に反対する福島県庁前行動と、福島県知事に対する申し入れ行動が勝ち取られた。これは昨年12月の「3・11実行委員会」の場で3・11の前哨戦としての共同行動として決定された。そしてそれにふさわしいものとして闘いの火ぶたが切られたと言える。
昼休みに合わせておのおの、のぼりや横断幕、ゼッケンに身を固め県庁前に陣取りリレートークが始まった。「汚染水海洋放出は絶対反対」「風評ではなく実害」と次々に発言が続く。避難者住民からは「除染の計画も立てられていない。自分は先祖と同じ墓に入ることもできない。それが現状です。本当に悔しい」「まだ防護服を着ていないと入れないところがある。放ってはおけない現実だ」と切実な訴えがあった。
その中、浪江現地から「希望の牧場」の吉沢正巳さんが鉄製の牛のオブジェである〝カウ・ゴジラ〟(望郷の牛)と共に登場。「内堀福島県知事だって原発事故の責任の一端がある。汚染水の海洋放出断固反対。絶対に止めよう」と力強くアピール。その激しさにおっとり刀で駆け付けた公安もタジタジだ。
わざわざ車の窓を開けて「頑張って」との声援があったり、車窓から手を振っていく人々など、「放出反対」の正しさと期待の大きさが実感できた。
3・11全国から福島に大結集を
県庁前行動に続き、申し入れ行動に立った。「参加人数は5人まで」と不当な制限を付けてきたが、結局6人を認めさせ申入書を読み上げ闘いぬいた。汚染水海洋放出を阻む闘いとして勝ち取られたこの日の行動は、3・11福島に上りつめる闘いの号砲だ。さらなる闘いをもって汚染水海洋放出にとどめを刺し、全原発廃炉・日帝打倒を勝ち取ろう!
全国から3・11福島へ。共に闘いましょう!
(福島農民・柳沢幹男)