動労千葉旗開き 3月ダイ改にスト構え闘う 「業務融合化」を認めない
動労千葉旗開き
3月ダイ改にスト構え闘う
「業務融合化」を認めない
動労千葉は1月8日、DC会館で新年旗開きを行った。コロナ感染防止のため参加者を限定しての開催となったが、決戦の年の幕開けにふさわしく熱気に満ちてかちとられた。
冒頭、昨年12月15日に逝去した布施宇一元書記長・副委員長に黙禱(もくとう)をささげた。
年頭あいさつに立った関道利委員長は、昨年9月の大会で確立した新執行体制で、3月ダイヤ改定を焦点にする決戦に打って出ると表明した。
3月ダイ改は鉄道の歴史始まって以来の大転換をなす攻撃だ。JR東日本は現業機関のすべての職名を廃止し、「業務融合化」の名で1人の労働者にいくつもの仕事を掛け持ちでやらせようとしている。JR千葉支社管内では木更津運輸区と木更津周辺の各駅が統合されて「木更津統括センター」という名の職場がつくられた。JR東日本は乗務員に駅員の仕事だけでなくコンビニの商品管理や支社の管理業務までさせようというのだ。これに対し関委員長は、「鉄道業務は様々な系統ごとの専門的な技術や経験の上に成り立っている。その専門性はもう必要ないという攻撃は、鉄道の技術継承も安全も破壊する。絶対に認めるわけにはいかない」と声を強めた。
昨年末、JR東日本は会社の組織を大再編する構想を出してきた。東京支社を首都圏本部、仙台支社を東北本部にし、車両センターを首都圏本部や東北本部の所属にするなどの内容だ。支社の機能を極小化して合理化するとともに、グループ会社の大幅な再編も狙ったものだ。外注化・分社化を完成させ、分社に労働者を転籍させるための数年がかりの攻撃が、3月ダイ改から始まるのだ。
関委員長は、「JRの攻撃は激しいが、それは敵の矛盾の現れだ。外注化で労働者を劣悪な賃金・労働条件に突き落とした結果、全系統で鉄道を動かすのに必要な要員が確保できなくなっている。その危機を逆手に取った攻撃に対し、改めて外注化阻止闘争、反合理化・運転保安闘争を再構築して闘おう」と訴えた。
3月ダイ改では、成田線へのワンマン運転導入や、車両の仕業検査の有効期間の延伸なども行われようとしている。これらも安全を破壊するものだ。関委員長は「職場には怒りが渦巻いている。絶対反対で闘う過半数の労働組合があれば、会社と対抗できる。動労千葉に結集し、業務融合化、ダイ改、外注化を共に粉砕しようと訴えよう。JRとCTS(千葉鉄道サービス)を貫く組織拡大へ全組合員が立ち上がろう」と呼びかけた。そして「3月ダイ改にストライキを構えて立ち上がる」と宣言した。
また、国鉄分割・民営化と対決してきた1047名解雇撤回闘争に勝利するため、2・13国鉄集会に総結集しようと訴えた。
11月労働者集会は今年で25周年を迎える。関委員長は「今年の11月集会に向けた闘いはすでに始まっている」と述べ、新自由主義を終わらせる労働運動を再生させようと力説した。また改憲・戦争の攻撃を急加速させる岸田政権に対し、まなじりを決して立ち上がろうと呼びかけた。
全力でスト支援へ
乾杯の音頭を動労千葉OB会の永田雅章会長が取った。
連帯あいさつでは、三里塚芝山連合空港反対同盟の萩原富夫さんが、動労千葉との連帯を貫き、成田空港の機能強化策を許さず闘うと宣言した。
全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部の武谷新吾書記次長が、反撃戦に転じた弾圧との闘いについて報告し、動労千葉と競い合って組織拡大をかちとる決意を語った。
動労千葉弁護団の葉山岳夫弁護士は、正念場を迎えた1047名解雇撤回裁判の勝利へ、総力を挙げようと呼びかけた。
動労千葉を支援する会が2・13国鉄集会とダイ改阻止のスト支援に全力で立つと表明した。
動労千葉家族会、東京西部ユニオン鈴木コンクリート工業分会、全国水平同盟など支援・共闘団体の発言が続いた。
全学連の赤嶺知晃委員長が「学生にとっての希望は11月集会」と動労千葉との連帯を誓い、革共同の秋月丈志書記長が「動労千葉と連帯し階級的労働運動を構築すること、改憲・戦争を絶対に阻むことが革命党の任務だ」と表明した。
組合員が熱い決意
これらを受けて動労千葉の組合員が決意を述べた。中村仁副委員長が1047名解雇撤回闘争の当該として何としてもJRに戻ると熱く語った。
各支部代表が3月ダイ改と闘い組織拡大に打って出る意思を示した。
渡辺剛史書記長が「世界で闘う仲間、日本で闘う仲間を奮い立たせるためにも動労千葉が先頭に立つ」と旗開きをまとめた。その堂々とした発言に、参加者は2022年決戦を闘いぬく闘志をさらに強めた。
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国鉄分割・民営化で不当解雇から35年
臨調・行革攻撃40年
2・13労働者集会
2月13日(日) 午後2時(開場1時15分)
曳舟文化センター劇場ホール(東京都墨田区京島1?38?11)
呼びかけ 国鉄闘争全国運動