団結ひろば 投稿コーナー
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「放射能汚染水を流すな!」
東京 北沢隆広
「原発いらない金曜行動」が12月17日午後6時30分から首相官邸前で行われ、185人が「原発なくせ!」とシュプレヒコールを上げました。
まず呼びかけ人で作家の落合恵子さんが「今でも福島第一原発の事故現場では作業員の方々が過酷な現実に向かい合っていることを忘れてはならない。原発は地球温暖化対策にはならない。寒い中で声を上げ続けることは大変ですが私たちは諦めない!」と力強く発言しました。
福島からのメッセージが紹介され、福島での放射能汚染水放出反対の声と運動の高まりを伝え、「汚染水の放出を止めるために福島でも必死に行動しています。皆さんも声を上げ行動してください」と呼びかけました。
福島から避難している青年は2人の仲間とともに発言に立ちました。彼は避難者に対する国や東電のむごい対応を批判して「こうして、声を上げ続けることが大切です」と語り、さらに「僕の周りでも、お金がなくて大学をやめざるを得ない人や、経済的な理由で自殺してしまう人がいます。早く一律給付金を出してもらうことが重要です」と心に響く訴えでした。
呼びかけ人でたんぽぽ舎共同代表の柳田真さんは大阪と福井に行き集会に参加し「老朽原発動かすな」と訴えたことを報告し、「老朽原発を動かして3カ月に2回も事故を起こした。東海第二原発が再稼働すれば事故を起こすことは確実です。老朽原発を廃止にするために頑張りましょう」と呼びかけました。
次回は1月21日です。午後6時30分、首相官邸前に集まろう。
絵画展開き大坂さん救援を
徳島星野文昭さんを救う会 M
12月12日、1年間を振り返り、今後の取り組みなどを話し合う徳島星野救援会の総会を開きました。
午前中はタクシー指導員解雇撤回、関西生コン支援の街頭行動を徳島駅前で行いました。コロナで人の流れも少なくなっていましたが、マイクで「解雇撤回」を訴えました。元気な声が晴れた空に響きわたり、客待ちしているタクシー労働者にも届いていることでしょう。バスから降りてきた方が「私も、仕事がなくなったんよ」と言って署名してくれました。
沖縄の基地労働者が戦争の島にするなと立ち上がり、渋谷の闘いにつながりました。沖縄返還協定阻止の渋谷闘争から50年、今、星野文昭さんの闘いが大坂正明さんの裁判の闘いに引き継がれています。22年はいよいよ裁判が始まります。星野さんが徳島刑務所に移監されて始まった会だからこそ、大坂さんのことをもっとたくさんの人に知ってもらうためにがんばろうと、絵画展などが提案されました。
11月14日に毎日新聞が掲載した記事は、星野さんが闘った沖縄闘争のことは一言も書かず、警察官の死だけを取り上げました。一方的で真実をねじ曲げたこの記事に対して抗議の声を上げようとなりました。
コロナ禍、経済危機が持てる者と持たざる者の格差をますます生み出しています。2022年に向けて心新たにした総会でした。
米軍がPFAS流出を隠蔽
福島・農民 柳沢幹男
2021年6月に沖縄県うるま市の米軍施設「金武湾タンクファーム3」から有害な有機フッ素化合物(PFAS=ピーファス)を含む汚水が基地の外に流れ出た事故で国と県、米軍の3者による調査の結果、1㍑あたり8万㌨グラムという高い濃度のPFASが検出され、国が定める暫定指針値50㌨グラムの約1600倍にも及んでいたことがわかった(12月3日、琉球朝日放送)。沖縄県の調査結果は7月に出ていたが米軍から合意を得ることができず、5カ月以上公表できなかったという。
衆院選をにらんでの隠蔽(いんぺい)だろうが実に許しがたい。有害なものだからこそ指針値があるのであり、事故があれば速やかに事実を公表し対策をするのが当事者の責任というものだ。にもかかわらず、事実を隠蔽し発表させない国や米軍は、原発事故の責任を全く取ろうとしない国や東電と全く同じではないか。
11月30日には青森で米軍戦闘機の燃料タンク投棄事件があった。ろくな謝罪さえなく「やめてくれ」という申し入れも無視して訓練は続けられている。
そこに住む者の命など全く考えない日本政府は、統治能力がないなどということを超えて打倒すべき対象であり、そうしなければ労働者・農民・市民は生きられないという証明ではないか。
命の海を通じて沖縄も青森も福島もつながっている。汚染水の海洋放出もPFASの流出も侵略訓練も全く許すことはできない。
命の海を汚すな!