動労西日本 青年組合員の過労死めぐり 労働委闘争の報告集会
週刊『前進』04頁(3224号02面04)(2021/12/20)
動労西日本
青年組合員の過労死めぐり
労働委闘争の報告集会
(写真 勝利を誓う【12月11日 大阪市】)
12月11日、動労西日本は8日のJR本社前闘争を引き継ぎ、「A組合員の過労死を絶対許さない! JR西日本メンテックは責任をとれ!」という労働委員会闘争報告集会を大阪市内で開催しました。
JRの清掃部門を担うJR西日本メンテックで働いていたA組合員は34歳の若さで昨年3月29日に心臓発作で亡くなりました。昨年10月に団体交渉にこぎつけましたが、会社は「業務と彼の死に関連性はない」と責任逃れに終始し、再団交を拒否しました。団交拒否は不当労働行為だと大阪府労働委員会に訴え10カ月、ついに証人尋問をかちとる段階にたどり着きました。
山田書記長の基調報告に続き、遠坂裕夫書記が労働委員会闘争の意義を提起。①「疲れ方は個人差の問題」と自己責任にする会社の責任逃れを許さない、②合理化の矛盾がグループ会社の非正規労働者に集中する構図は鮮明であり、この闘いでJR体制をひっくり返す、③組織拡大で勝負する——と提起しました。
動労西日本の大江照己委員長と木元洋子組合員がA組合員の遺志を引き継いで闘う決意を述べ、野口照生執行委員が、「過重労働が原因で彼は亡くなった。作業ダイヤを検討すれば、いかに仕事がきついか、はっきりする」と訴えました。
続いて青年実で大阪市職の赤田由行さんが「戦争に向かい、職場が崩壊する中で無傷な青年はいない。青年は団結の中でこそ、生きていける。5・15沖縄闘争と過労死闘争の2本柱で青年は闘う」と訴えました。
大行進・兵庫代表で神戸市職の林善子さんは、「一緒に闘う仲間ができることが何にも代えがたい楽しみだった。『自分は動労西日本として立つ時は立つ』と言っていた」としのび、婦民全国協の山本美知子さんは「カネヒロ門前闘争に多くの仲間がかけつけるのを見て、彼は『同じ境遇の労働者を鼓舞激励できる』と団結の力を信じられるようになった。絶対にJRに勝てる」と語りました。
(関西労組交流センター・E)