関生弾圧粉砕へ１２・１２行動
　各地の闘い

　「関西生コン労働組合の弾圧を許さない東京の会」が呼びかけて新宿でリレーアピールとデモを行った。
　午後１時、ＪＲ新宿駅東口アルタ前に２５０人が集まった。まず関西生コン支部の武谷新吾書記次長と解雇撤回を闘う組合員が発言に立ち、全労働者・全労働組合の権益を守るため、現場から断固闘い抜くと決意を表明（要旨別掲）。参加者は大きな拍手で応え、共に闘う決意を固めた。
　「東京の会」共同代表の木下武男さんは「関生支部のような組合が広がったら日本全体が変わってしまう、だから弾圧した。この闘いに多くの支援をお願いしたい」と訴えた。
　動労千葉の佐藤正和副委員長は「関西生コン弾圧を許さない闘いは、日本に闘う労働組合をよみがえらせる絶好機です」と宣言。日本機械工業労組の山口弘宣委員長は「中国をめぐって戦争を起こそうとしている情勢だからこそ、とんでもない弾圧がかかっている」と訴えた。共同代表の金元重さんは「労働組合が強くなってこそ真の民主主義が根付く」と強調した。全学連の学生は「京都大学の学生処分と関西生コン支部弾圧、そして20代の労働者の半数が非正規という現実はすべて一体だ。戦後最大の労組弾圧に対して堂々と立ち向かっていく」と元気いっぱいにアピール。共同代表の藤田正人弁護士は「日本政府が、戦争に突き進むしかやっていけないと考えているからこその労組弾圧だ」と喝破した。
　最後に事務局長の吉本伸幸さんが「弾圧で闘いをやめれば、その先に待っているのは戦争だ。職場・地域から、闘う労働組合をつくりあげよう」と訴えた。
　２時から、「関生弾圧許すな」「労働組合で団結しよう」を掲げてデモが行われ、新宿駅を一周し圧倒的注目を集めた。
------------------------------------------------------------

関西生コン支部の組合員のアピール

●武谷新吾書記次長

　関生支部は、大企業の収奪と闘い、産業別の賃金、雇用、福祉を生コン業界で働くすべての労働者に拡張適用させました。ストライキなど大衆運動の発展によって獲得したものです。２０１８年７月から始まった弾圧の狙いは、関生型労働運動が全国に広がることを恐れた攻撃です。関生支部は定期大会で新体制を確立し、湯川新委員長のもと全組合員が団結し、権力弾圧粉砕、大阪広域生コン協組の組合つぶし粉砕、関生産別運動の再建に全力を尽くします。
　今、コロナ下で労働条件が悪化する中、労働組合が求められています。われわれの発信力が問われています。原理原則の現場闘争を実際に闘うこと、そして産業別労働組合の運動が広がることによって、関生弾圧を含めたすべての労働組合弾圧を終わらせることができる。階級的労働運動の復権と、闘う労働組合の全国ネットワークを実現し、私たちが生きられる社会をめざして共に闘いましょう。

●解雇撤回を闘う組合員

　労働委員会では組合側の勝利命令が出されているのに、企業は法律を堂々と破ってくる。この闘いは全労働者、労働組合の権益を守る闘いです。刑事事件についても１年６カ月の有罪判決が出ています。来年から高裁で裁判が始まります。断固闘い抜く決意です。

横浜駅西口でアピール
　さながら街頭職場交流会

　「関生弾圧を考える神奈川の会」は、横浜駅西口でリレーアピールを行いました。40人近くの仲間が集まり、11人がアピールしました。労働相談のブースが設けられ、「労働者は消耗品じゃない！　声をあげよう！　団結しよう！」と大書されたのぼりが林立し、参加者が「関生ストライキへの弾圧をやめろ！」と書かれたプラカードを掲げる中で、解雇間もない中で初めて街頭でマイクを握る仲間も複数あるなど、さながら「街頭職場交流会」という感動的な行動でした。
　土曜休配で配達中の事故が頻発（ひんぱつ）していると訴えた郵政労働者。教育労働者はコロナ禍で多忙化がひどくなっているにもかかわらず、冬季一時金削減と基本給大幅減額の暴挙が行われていると弾劾。いずれも今までの労働組合のあり方を変えようと訴えました。
　事故やミスを理由に雇い止めされ合同労組に加盟して初めて団体交渉を行ったばかりの労働者も「事故の責任は労働者にはない」と11月集会や関生の闘いに学び解雇撤回・職場復帰まで闘う決意を表明しました。
　同じく雇い止めと闘う非正規雇用の青年教育労働者は、「学校での非正規差別は社会の根源の問題」と訴え、非正規労働者がまともに生きていくことすらできない社会を変えようと、ものすごい迫力で訴えました。この中で、雇い止め解雇と６年間闘い続けてきた動労神奈川・時廣慎一書記長の闘いの報告と裁判支援の訴えも重要でした。
　次々と続く非正規労働者の怒りの訴えは街頭の雰囲気を一変させました。訴えに聞き入っていた小学生が最後に「頑張って下さい」と頭を深々と下げていきました。新自由主義の崩壊とは、闘う火種があれば労働者の怒りが解き放たれる時代の到来だと実感した行動でした。
（神奈川　Ｋ）

「東海の会」が名古屋街宣
　共闘の拡大へ熱気あふれ

　名古屋で開催された同時アクションに、組合員とともに参加しました。「栄三越前」「ラシック前」のスタンディングとリレートークに30人を超える参加があり、午後２時から２時間近く、メッセージボードの波の中でアピールと音楽が街に響きわたりました。「関西生コン労組つぶしの弾圧を許さない東海の会」の共同代表である熊沢誠さん、近森泰彦さん、東海地域の労働組合や市民運動の方々がアピールしました。
　「関西生コン支部は、個人加盟による企業横断労組のストライキと、スト破りに対する毅然（きぜん）とした行動によって労働条件の大幅な改善を実現してきたまともな組合。『労使関係がないこと』をもって『威力業務妨害』にするなら労働争議権は実質的に破壊される」「弾圧は憲法を踏みにじるものであり、共謀罪型捜査弾圧の先駆け。政治的立場や組織をこえた共同の課題だ。闘いを広げよう」というアピールが続きました。
　当該の愛知連帯ユニオン元座委員長から、加茂生コン控訴審判決への結集が呼びかけられ、闘いの継続と拡大の熱気に包まれた一日でした。
（東海合同労組執行委員長・坂野康男）

札幌駅前で市民に支援を力強く訴え

　寒風の中、札幌市内で一番人通りの多い札幌駅西口紀伊国屋前で、「関西生コン支部を支援する北海道の会」による街宣活動が行われ、25人の結集で３００枚のビラが配られ大成功しました。街宣リレーは北海道の会の木田博典代表から始まり、社民党、新社会党、宮沢直人事務局長、自交総連ＳＫさくら交通労組・河野晃興委員長などから関生弾圧の実態と支援活動を市民に力強く訴えました。「労働者の権利を守れ」と書かれた大横断幕をじっと見ていく人や「弾圧をはねのけろ」のチラシを受け取りじっくり読む人など大注目でした。
（北海道労組交流センター・城地良和）

沖縄、福岡、広島、岡山、香川で決起

●沖縄

　改憲・戦争阻止！大行進・沖縄が呼びかけ、那覇市で県庁前スタンディングアクションが取り組まれた。大行進・沖縄は「沖縄が再び戦場にされようとしている中で、改憲・戦争に真正面から反対する労働組合の存在は決定的です」と訴えた。辺野古ゲート前で関生支部のミキサー車のデモを見たという人も飛び入り参加した。

●福岡

　福岡県労組交流センターと改憲・戦争阻止！大行進・九州はＪＲ博多駅前で街頭宣伝行動を行った。交流センターに結集する自治体労働者、運輸労働者を先頭にアピール。用意したビラが瞬く間に無くなった。多くの労働者が「そうだ！」と声を上げて応えた。

●広島

　広島連帯ユニオンが呼びかけ、広島市の本通り青山前で街頭宣伝＆スタンディングを行った。自治体労働者や動労西日本など10人が交代でアピール。連帯ユニオンの宮原亮委員長は「労基法も守らない経営者がまん延している中、今こそ関西生コン支部のような労働組合が必要」と訴えた。

●岡山

　改憲・戦争阻止！大行進・岡山（代表・百本敏昭自治労倉敷副委員長）が、岡山市で街頭宣伝。マスカットユニオンの清水久美子委員長が「労働組合への弾圧は、戦争の危機が近づいている証拠。南西諸島へのミサイル配備を阻止しよう」と訴えた。また全国農民会議の内藤大一さん、マスカットユニオンの木村守男書記長らがマイクを握った。

●香川
　香川連帯ユニオンと日教組香川三観地区教職員組合が高松市で街頭宣伝を行った。