須賀同志の即時奪還へ 歩行も困難 刑の執行停止を
須賀同志の即時奪還へ
歩行も困難 刑の執行停止を
須賀武敏同志は迎賓館・横田爆取でっち上げ弾圧で横浜刑務所に下獄し、不屈・非妥協で闘いぬいている。現在3年10カ月が経つ。無実であるにもかかわらず未決勾留16年という不当極まる拘禁を強制された上に、実刑11年(残刑8年3カ月)という「有罪」判決を強制され、満期出獄まであと4年半。こんなデタラメが許せるか! 77歳になる須賀同志の命と健康が破壊され、肉体は極限的にむしばまれている。刑の即時執行停止・即時奪還を掲げた新たな闘いに踏み出そう。
「残虐な刑罰」=医療放棄をやめろ
須賀同志はいくつかの基礎疾患をもっている。とりわけ腰椎すべり症からくる脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)の症状の悪化は限界に達している。77歳になる須賀同志のこれ以上の命と健康を破壊する刑の執行は許せない。須賀同志への懲役作業の強制は、もはや「懲役」ではなく肉体の破壊であり、憲法36条が禁止している「拷問及び残虐な刑罰」そのものだ。即時奪還を掲げた新たな闘いが必要だ。
須賀同志は昨年6月、東日本成人矯正医療センター(医療刑務所)で腰部のMRI検査を受け、専門医から「脊柱管狭窄症が相当悪化している。放置すれば腰部の神経がまひし、歩けなくなり、車いす生活を余儀なくされる」と宣告され、手術を勧められた。それを受け、横浜刑務所は8月、医療センターへの身柄の移監をいったん決定した。
しかし、MRI検査から1年半が過ぎたが、いまだに移監されていない。須賀同志の状態はさらに悪化し、運動場での歩行訓練の際、自力歩行に支障をきたすようになり、歩行器を使うようになった。また、左の下肢が極端に細くなり、左右の下肢のアンバランスが激しく、転倒の危険性が増している。MRIの再検査を要求しているが、医務当局は必要性なしとして検査を拒否している。
「脊柱管狭窄症の悪化」が明らかならば、年1回のMRI検査は常識だといわれている。にもかかわらず検査を拒否するのは医療放棄だ。断じて許せない。
星野国賠闘争が前進し星野同志の獄死の真実が明らかになる中、11・28集会で柳澤裕子医師は「獄中医療は医療とはいえない」と、核心的に指摘した。須賀同志は自らの命と健康を守るために、医療といえない「獄中医療」と真っ向から対決しているのだ。
そもそも無実の須賀同志が、下獄を強制されていること自体が許せない。まさに革命家を抹殺する攻撃だ。殺されてたまるか! 須賀同志の命と健康を守る闘いは、すべての在監者と入管などの被収容者の命と健康を守る闘いと一体だ。それは新自由主義と、岸田政権の改憲・戦争攻撃を打ち砕く闘いでもある。須賀同志の刑の即時執行停止・奪還を絶対にかちとろう。
中核派の組織絶滅を叫びでっち上げ
35年前の1986年4月に米軍横田基地、5月に赤坂の迎賓館に撃ち込まれたロケット弾戦闘は、「戦後政治の総決算」を叫び新自由主義攻撃を開始していた中曽根政権に対する、中核派による渾身(こんしん)のゲリラ戦だった。
サミット警備の壊滅的破綻で中曽根政権は顔面蒼白(そうはく)となり、直後の5月7日、警察庁長官・山田英雄が「中核派の組織絶滅」を宣言した。権力は「中核派なら誰でもいい」とでっち上げ弾圧を開始。これにより逮捕・起訴され、不屈・非転向で闘いぬいているのが須賀同志と十亀弘史同志、板垣宏同志、福嶋昌男同志の4人だ。
須賀、十亀、板垣同志は16年もの拷問的な長期未決勾留をはねのけ、〝検察官の主張を百パーセント認めたとしても、被告人と事件を直接結びつける証拠が何もない以上、有罪にはできない〟という一審無罪判決をかちとった。しかし、検察の控訴と権力中枢による極悪な政治弾圧として逆転「有罪」判決が強行され、下獄を強いられた。
福嶋、十亀、板垣同志は下獄闘争を闘いぬき、勝利者として元気に出獄した。須賀同志を一日でも早く、全力で取り戻そう。
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MRI検査求め家族ら申し入れ
横浜刑務所行動
迎賓館・横田裁判の完全無罪をかちとる会が11月26日、40人で横浜刑務所に申し入れを行った。家族と十亀、板垣、福嶋同志を先頭に、神奈川の星野救援会、婦人民主クラブ全国協などが中心となって決起した。
「横浜刑務所の医療の放棄を許さない! ただちにMRI検査を行え! 77歳の高齢者に懲役刑を強制していることそのものが許せない! ただちに刑の執行を取り消し、解放せよ!」との申入書を突き付け、当局を追及。当局は「個別案件には答えられない」という硬直的な対応に終始した。参加者は、ますます怒りに燃え、須賀同志の即時奪還を全力でかちとる決意をうち固めた。