国際連帯で戦争とめよう 民主労総ゼネストに続け 在日ミャンマー人と共に集会
国際連帯で戦争とめよう
民主労総ゼネストに続け
在日ミャンマー人と共に集会
11月6日、11・6労働者国際連帯集会(主催/動労千葉国際連帯委員会)が千葉市内で開催された。在日ミャンマー人労働者の訴えと、世界各国の労働者の心を込めたメッセージに触れ、中国侵略戦争阻止へ国際連帯闘争の発展を誓う場となった。
今年の激闘を記録したビデオ上映に続き、主催者あいさつに立った動労千葉の関道利委員長は、「この集会は明日の11・7集会と一つの闘い。今、世界中で闘いが巻き起こっている。韓国・民主労総は10・20ゼネストに立ち上がった。ミャンマー民衆の命がけの闘いが続いている。この決起と連帯し、日本で闘いを展開しよう」と訴えた。
全国金属機械労組港合同の木下浩平執行委員が、「4月日米会談以降の中国侵略戦争の動きと対決する国境を超えた労働者の闘いをつくろう」と連帯あいさつを行った。
韓国の民主労総ソウル地域本部、全国鉄道労組ソウル地方本部、金属労組旭非正規職支会、台湾の桃園市産業総労働組合のビデオメッセージが映し出された。
民主労総ソウル本部のキムジノク本部長は「日本と韓国の労働者で世の中を変える闘争をつくりましょう」とアピール。鉄道労組ソウル本部のチェミョンホ本部長は、動労千葉の闘いへの敬意と連帯の意思を表明し、「闘うことだけが新自由主義を破綻させ、より良い社会をつくることができると信じ、連帯して闘います」と語った。
この熱いメッセージに応える日本での国際連帯の呼びかけが3本行われた。 日本機械工業労組の山口弘宣委員長が、ミャンマー国軍と結託する日本の政府・企業を弾劾し「ミャンマー民衆の闘いを日本の労働者階級として無視することはできない。共に闘おう」と連帯を呼びかけた。
旭非正規職支会支援共闘会議の清水彰二事務局長は、「旭支会の支援連帯は、同時に日本での非正規職撤廃の闘いをつくり出す闘いだ」と訴えた。外登法・入管法と民族差別を撃つ全国実行委員会の鎌田由子さんは「入管法・入管体制を粉砕しよう」とスリランカ人女性ウィシュマさん虐殺を徹底弾劾し、「台湾有事」=中国侵略戦争を想定した軍備増強と沖縄の戦略拠点化を狙う岸田政権を絶対に許さず、11・7集会に労働者の怒りを結集しようとアピールした。
ミュージシャンの田沼雄一さんがミャンマー、台湾など9カ国・地域の労働歌と「反対同盟の歌」を熱唱し会場を大いに沸かせた。
GDL(ドイツ機関士労組)ベルリン都市鉄道支部の仲間とアメリカ・UTLA(ロサンゼルス統一教組)のアーリーン・イノウエ書記長のビデオメッセージが上映され、イタリアのS・I・Cobas(シ・コバス=職場労組総連合)のメッセージも届いたことが紹介された。
在日の闘う労働者・労働団体からのビデオメッセージとして、関西合同労組阪神支部長の許用皓(ホヨンホ)さんと広島連帯ユニオン執行委員で被爆3世の鄭伊佐(チョンイジャ)さんのアピールが上映された。
会場の大きな拍手を受け、在日ビルマ市民労働組合のマテンテンウ書記長が登壇し特別アピールを行った。国軍による弾圧と虐殺が続き、女性や幼い子どもも残忍な暴力を受けていると訴え、「国軍は日本の経済産業省やENEOS、三菱商事などから流れた金で武器を買い、その武器で国民を殺している」と弾劾。日本政府に対し、①ミャンマーNUG(国民統一政府)の承認、②国軍へのODA(政府開発援助)の停止、③国軍への経済援助の停止、④ミャンマー国民の声に耳を傾けることを要求し、最後に⑤国軍のもとで苦しむ国民を助けてください、と熱烈に訴えた。
動労千葉国際連帯委員会の山本弘行事務局長が集会のまとめを行い、①マテンテンウ書記長の訴えに応え共に闘おう、②AGCを絶対に許さず闘おう、③ウィシュマさんを虐殺し排外主義をあおる入管法・入管体制を解体しよう、の3点を提起。最後に港合同の大塚亮執行委員がインターナショナルを独唱し、団結ガンバローの音頭を取った。
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日本は国軍支援やめろ
在日ビルマ労組 マテンテンウ書記長
私たちの故郷ミャンマーは、2月の独裁軍のクーデターから9カ月となりました。軍の残酷な行為が続いています。1万人近くが不当に拘束され、無差別に殺された方は3千人近くになっています。幼い子どもや妊婦、僧侶もいます。女性へのセクシャルハラスメントも行われています。我慢は限界になりました。
10月29日にミャンマーの北西部にあるチン族の町タンタランを軍が空爆し、町全体が燃やされました。テロリスト国軍を、私たちが国際的な力、アジアの力を借りて倒さなければなりません。
私たちが住んでいる日本の大地から強いメッセージ行動をしたいんです。日本政府からの支援、ODA(政府開発援助)をすべて切ることです。
日本と国軍は昔から絆があり、新潟大学に毎年、ミャンマーから兵士たちを呼んで学ばせています。日本ミャンマー協会の渡辺秀央会長は、国軍と話せる太いパイプを持っています。日本からの支援・金を経済産業省とENEOS、三菱商事から得ています。その金でロシアや中国から武器を買い、その武器で国民を殺しています。
1962年からの戦争がいまだに続いています。今はソーシャルメディアがあるから全国で起きていることがわかります。心が痛くて言葉にも出ません。
日本政府は明確に発言をしてほしいです。
1、日本政府は、正当な政府としてミャンマー国民統一政府NUGを認めてください。2、日本政府は、国軍へのODAを止めてください。3、日本政府は国軍への経済援助を止めてください。4、日本政府は、ミャンマー(ビルマ)国民の声に耳を傾けてください。5、国軍のもとで苦しんでいる国民を助けてください。
皆様、ご清聴ありがとうございました。